DeNAが総額95億円で球団獲得、「横浜DeNAベイスターズ」誕生へ


 SNS「Mobage」(モバゲー)を展開するディー・エヌ・エー(DeNA)は、横浜ベイスターズの株式を取得することでTBSと譲渡契約を結び、日本プロフェッショナル野球組織(NPB)に加盟申請した。横浜ベイスターズは、「横浜DeNAベイスターズ」になる予定。

 DeNAは、東京放送ホールディングス(TBS HD)とBS TBSが保有する横浜ベイスターズの株式87万株(66.92%)を取得することで合意した。株式取得額は65億円となる。DeNAは横浜ベイスターズの筆頭株主となり、株主構成はDeNAが66.92%、ニッポン放送が30.77%、TBS HDが2.31%となる。

 なお、NBPへの保証金など30億円を合わせると、横浜ベイスターズの球団取得額は総額95億円となる。NBPの実行委員会とプロ野球のオーナー会議の承認が得られた後、株式の譲渡が行われる予定。

 DeNAでは球団経営に新しい風を吹かせるとし、若い世代の野球ファンの拡大、野球とMobageを組み合わせた、スタジアムに来場できないファンも楽しめる環境を構築していく。

 また、引き続き横浜を拠点に球団運営するとしており、「DeNAが横浜ベイスターズと同様に、ファンに親しみを持ってもらうためには長い年月が必要。長期に球団を保有することを前提に加盟申請した」とコメントしている。

 




(津田 啓夢)

2011/11/4 15:38