モトローラ、“後ろへ宙返り”BACKFLIP機構のAndroid端末
米モトローラは、一見すると全面タッチパネルのストレート端末ながら、ディスプレイ部をそのまま開くとキーボードとともに使えるようになる機構「BACKFLIP(直訳すると後方宙返り)」を採用したAndroid端末「BACKFLIP with MOTOBLUR」を発表した。
「BACKFLIP with MOTOBLUR」は、ソフトウェアプラットフォームとしてAndroid 1.5を採用した折りたたみ型端末。一見するとストレート型の全面タッチパネル端末だが、QWERTY配列のキーボードを外側に備えたボディ部も用意されており、側面のヒンジに沿ってそのまま開くと、ノートパソコンや電子辞書のようなディスプレイ付きキーボード端末として利用できる。
これまでは、スライド機構でキーボードを引き出したり、ノートパソコンのようにディスプレイとキーボードが向かい合う形で閉じておき、使うときに開くといった機構を採用することが多かったが、「MOTOBLUR」では、閉じた状態でディスプレイとキーボードが背中合わせで、常に露出した状態となり、端末を開くと、ディスプレイとキーボードをあわせて利用できるようになる。通常のスタイルとは異なり、ディスプレイを後方へぐるっと開くことから、モトローラでは、この仕組みを「BACKFLIP」と名付けて、映像や音楽、写真を簡単に楽しめるようにするとともに、QWERTYキーを使ってメールやソーシャルネットワークなども使いやすくするとしている。
320×480ドット、26万色表示の3.1インチTFTタッチパネルディスプレイ、オートフォーカス対応の500万画素カメラを装備し、Bluetooth(A2DP、HSP、HFP)、3.5mm径イヤホンジャック、無線LAN(IEEE 802.11b/g)をサポートする。W-CDMA方式(HSDPA/HSUPA)、GSM/GPRS方式対応で、GPS機能も用意される。大きさは53×108×15.3mm、重さは133g。北南米、欧州、アジアで2010年第1四半期から販売される。
2010/1/7 13:53