ドコモ、Android携帯「HT-03A」のOSバージョンアップ開始


 NTTドコモは、Android OSを搭載したHTC製のスマートフォン「HT-03A」のOSバージョンアップを10月23日午前3時から提供すると発表した。バージョンアップによってOSは「Android 1.6」になる。

 最新バージョンでは、ホーム画面から検索機能が拡充し、Webだけでなく連絡先やインストールされたアプリが検索できるようになる。また、機能ごとの電池使用量の確認機能や、カメラやビデオ録画機能のワンタッチ機能なども用意される。

 さらにAndroidマーケットやYouTubeなどのインターフェイスが刷新されるほか、海外の有料課金対応のアプリ配信プラットフォーム「Androidマーケット」において、有料アプリが購入できるようになる。決済にあたっては、「Google Checkout」への登録が必要。

 なお、国内のAndroidマーケットでは有料アプリの購入はできない。また、毎月のドコモの料金とともに支払える課金代行サービスなどについても提供は未定となっている。

 「Android 1.6」では、無線LANのセキュリティ機能として、従来の機能に加えて「WPA-EAP」がサポートされる。HT-03Aのメニュー上では「WPA-EAP」と「IEEE802.1x」が新たに選択可能だが、「IEEE802.1x」は動作しない。「設定」メニューの「ワイヤレス設定」→「Wi-Fi」にチェックし、「Wi-Fiネットワークを追加」→「セキュリティ」から確認できる。

更新前に「Biz・ホーダイ ダブル」加入を推奨

 バージョンアップファイルの容量は約16MB。データの書き換え時間は約5分としている。バージョンアップ中は電話の発着信を含めたすべての機能が利用できない。また、更新作業は、HT-03Aに登録された電話帳やカメラ画像、ダウンロードデータなどを残したまま実行できるが、端末の状態によってはデータが保護されない場合があるとしており、バックアップすることが推奨されている。バージョンアップに失敗して操作できなくなった場合は、ドコモ指定の故障窓口で受け付ける。

 なお、バージョンアップに際してドコモでは、パケット定額サービス「Biz・ホーダイ ダブル」への加入を強く推奨。定額サービスに未加入の場合、パケット通信料は約2万5000円かかると案内している。ただし、無線LANによるアップデートも可能。ドコモでは、無線LANの場合、通信が途切れると自動的にパケット通信に接続される場合があるため注意を呼びかけている。

 



(津田 啓夢)

2009/10/22 20:05