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AIレコーダー「Memoket Gem」発売、アンカー出身者たちが描く「会話をAIの記憶に」するビジョン
2026年10月21日 15:36
新製品の投入が相次ぐAIボイスレコーダー市場に、米国に拠点を置くMemoket(メモケット)が参入した。同社は、軽量コンパクトで身に着けやすいAIボイスレコーダー「Memoket Gem」(メモケットジェム)を9月末に発売した。価格は3万1980円。21日、報道陣向けの説明会で、同社のビジョンや日本市場進出の狙いをテレンス・ワンCEOが語った。
仕事をサポートしてくれるAIボイスレコーダー
Memoket Gemは、手首などに装着できるボイスレコーダー。本体の重さは11gと軽量で、手首につけるリストバンドのほか、クリップやペンダントスタイルと、装着の仕方を選べるため、さまざまなビジネスシーンに対応できるとする。最長20時間録音できる。Apple Watchとの併用も想定しており、専用のストラップ「Memoket Gem Tandem Strap」で2つのデバイスを同時に装着できる。
Memoket Gemは、録音や書き出しに加えて過去の会話履歴を紐づけて記憶や記録を整理できる機能を備える。本体のボタンを押すだけで録音が始まる。独自AIエンジン「KITE」(カイト)により「あの件、先週のミーティングでどう決まった?」という質問に対して過去の記録を踏まえて的確な回答を導き出すという。
専用アプリ「Memochat」に話しかけるように質問すれば、KITEが複数の会話をさかのぼり、経緯と結論をまとめて回答する。同じ案件や相手に関する会話は自動で関連付けられ、1回の会議で見えなかった経緯や全体像を把握できる。毎週月曜には「AI Insights」が前週の会話を振り返り、今週やる必要があることを知らせる。
日本語を含む153言語の文字起こしに対応する。ChatGPTやClaudeなどの対話型AIのほか、SlackやNotion、Googleカレンダー、Outlookなどの業務用ツールとの連携も可能で、情報管理をスムーズにする。
本体の価格は3万1980円。毎月300分までの文字起こしが無料で利用できる。Proプランは月1500分の文字起こしが付帯して年額1万5000円、月契約の場合は月額3000円、Unlimitedプランは1日最大24時間の範囲であれば文字起こしは無制限で利用でき、料金は年額4万円、月契約の場合は月額5000円となる。業務用ツールとの連携は無料で利用できる。
アンカー出身者らが創業、日本でのシェア獲得目指す
Memoketは、2025年に創業した。創業メンバーは中国の家電メーカー「アンカー」(Anker)出身者らで、同社の企業文化を受け継ぎ、製品の性能のみならず、顧客サービスや信頼性を重視していると、MemoketのワンCEOは話す。
Memoketは「会話をAIが使える記憶にする」というビジョンを掲げる。日常をAIにつなぐことで都度、AIが説明を受けずとも状況を把握できることを目標とする。これにより人間はさらに思考や他者とのコミュニケーションに向き合えるようにすることを目指す。
さらには、会話の蓄積からまだユーザーが認識していないニーズに先回りし、日本の文化である「おもてなし」のような所作をAIで実現したいと語った。最終的には、熟練者の知識や経験を次世代につなぎ、組織の知恵を生かす可能性を模索するという。
日本市場では、9月末から製品を展開しており、Amazon.co.jpなどで販売されている。同社の製品はグローバル市場でも、Memoket Gemの1製品だが、今後は会議用スピーカーやカメラなどのデバイスを提供し、個人のみならず企業のチームの記憶の共有、さらに5~10年後には家庭で利用できる、生活をサポートする製品の展開も視野に入れる。
Memoket Gemは日本展開以前にも、日本からの注文が多くあったという。ワン氏は、日本を重要な市場との認識を示し「日本は将来的に世界トップ2~3の市場規模になる」と予測した。今後、同社では日本法人の設立とローカルチームの構築を進める。























