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LINE、年末年始に向けたセキュリティ強化を呼びかけ アカウント乗っ取り・詐欺被害に注意喚起
2025年12月12日 13:14
LINEは、LINEアカウントの不正利用を目的とした詐欺行為が報告されているとして、ユーザーに注意を呼びかけている。これらの詐欺は、SMSやメールで不正なURLをクリックさせたり、個人情報を入力させたりすることで情報を盗み取ろうとするもの。
LINEでは、ユーザーの登録情報(電話番号、メールアドレス、パスワード)や認証番号を聞き出したり、画面に入力させたりする行為はすべて詐欺だとして警告している。ユーザー自身が引き継ぎ操作を行う場合を除き、LINEの認証番号が使用されることはないため、他者から求められることはない。
詐欺メッセージやメールを見分けるための参考として、いくつかの特徴も紹介している。1つでも当てはまる場合は注意が必要となる。
たとえば、自分で引き継ぎ操作を行っていないのに、LINEへのログインや認証を促すメールが届く場合は詐欺の可能性が高い。引き継ぎやログイン認証の通知は「自分が操作したとき」にしか届かないためだとしている。
また、URLに不自然な点がないか確認することも大切だという。LINE公式サイトのURLは基本的に「line.me」で終わり、それ以外のURLは偽物の可能性がある。特に、「line.me」の後ろに「.com」など余計な文字列がついている場合や、URLに記号や全角アルファベットが含まれている場合は注意が必要となる。
メールの送信元アドレスにも見分けるポイントがあり、公式メールは必ず「@line.me」で終わる。それ以外から届くメールは詐欺の疑いがある。また、「今すぐ」「至急」「48時間以内」といった過度に緊急性を煽る文言や、「アカウント停止」「利用制限」など不安を誘う言葉が使われている場合も注意したい。
代表的な手口として、「再認証が必要」「安全確認」などの文言で偽のページへ誘導し、登録情報を入力させようとするケースがある。「アカウント停止」「凍結」を理由にしたメールが届くこともあり、偽のページで登録情報だけでなく、運転免許証やパスポートなど本人確認書類のアップロードを求められる事例も報告されている。LINEがこのようなメールを送ることはなく、リンクにはアクセスしないよう呼びかけている。
被害を防ぐためには、LINEのパスワードを他サービスと使い回さないことが推奨されている。不審なメッセージやリンクは開かず削除し、トークルームに送信されたフィッシングサイトは自動で検知される仕組みも導入されている。
また、アカウントが乗っ取られ、家族や友人に金銭を要求するメッセージが送られてしまうなど、金銭的な被害につながった場合は、警察相談専用電話「#9110」に相談するよう案内している。
