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Google、企業向けAI「Gemini Enterprise」発表

 米Google(グーグル)は、ビジネス向けのAI基盤「Gemini Enterprise」を発表した。

 「Gemini Enterprise 」は、GeminiをベースとしたAIモデルで、チャット形式のインターフェイスで簡単に利用でき、コードを書くことなく組織全体のプロセスを自動化できるほか、既存のGoogle WorkspaceやMicrosoft 365、Salesforceなどビジネスアプリケーションとの安全に接続できるという。

 Google Workspaceと組み合わせて利用できるマルチモーダルエージェントで、テキストだけでなく、画像、動画、音声を理解する。たとえば、「Google Vids」を利用してプレゼンテーションのような情報から、スクリプトとナレーションを備えた動画をAIによって生成できる。Google Vidsは、既に毎月250万人が利用している。

 音声関連の機能では、リアルタイムの音声翻訳機能を提供する。翻訳は、言語を変換するだけでなく、自然なトーンと声色を捉えることで、どんな言語間でもシームレスに会話できる。同機能は、GoogleのAI会議メモ機能「自動メモ作成(take notes for me)」機能で培った音声インテリジェンスに基づいており、機能の利用者は2025年初から13倍以上に増加している。

 GoogleのAIは既に国内外の企業に導入されており、メルカリではAI主導のカスタマーサービスにより、担当者の業務量を少なくとも20%削減し、500%のROIを生み出すと予測している。