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auのEメール、Webブラウザからも利用可能に

 KDDI、沖縄セルラーは、「Eメール」(@ezweb.ne.jp)サービスをパソコンやタブレットのWebブラウザから利用できるようにする「Webメール」を6月30日より開始する。「Webメール」機能の利用は無料で、「au ID」で利用する。

「Eメール」(@ezweb.ne.jp)をWebブラウザから利用できる「Webメール」機能。写真は自動で展開され、アドレス帳の名前が反映される

 今回提供が開始される機能「Webメール」は、auのEメールをWebブラウザから利用できるというもの。対象となるのはパソコンのWebブラウザおよびタブレットのWebブラウザ。スマートフォンのWebブラウザはサポート対象外になっている。

 すでにスマートフォンやフィーチャーフォンで「@ezweb.ne.jp」のEメールを利用しているユーザーを対象にしたもので、これらの端末ので利用をサポートするというコンセプトで開発された。また、端末を手元にない時や故障した時にも、WebブラウザからEメールを利用できる点を訴求している。

 「Webメール」でメールサーバーに同時にアクセスできるのは1台のみだが、Webブラウザで利用するため、マルチデバイスに対応。利用開始時のみau端末を使った2段階認証を行い、以降はau IDを利用してログインできる。

メールサーバー保存容量を拡大

 「Webメール」は、スマートフォンなどの端末から利用するEメールと同じメールサーバーにアクセスして利用する。このため、端末のアプリ上で行ったフォルダ分けなどは反映されず、あくまでサーバーに保管されているメールを閲覧する形になる。

 「Webメール」の利用を開始すると、メールサーバーの保存容量自体が200MBまたは5000件にまで拡大される。auスマートパスに加入しているユーザーなら、保存容量は1GBまたは2万件にまで拡大される。

フィーチャーフォンのユーザーにも分かりやすいUIを採用

 「Webメール」でのメールの返信は、受信したメールを閲覧しながら行え、添付の写真はそのまま内容が展開・表示されるなど、フィーチャーフォンやスマートフォンのEメールアプリの使い勝手も踏襲されている。キャリア絵文字もパレットを見ながら選択できる。デザインや配色を変えられるテーマも4種類が用意されている。

 端末から送信したメールについては、メールサーバーを経由するため、「Webメール」のインターフェイスでも送信済みとして内容が同期されることになる。一方、「Webメール」側で送信したメールについては、端末側には反映されない。

「Webメール」の返信画面。メールのスレッドの下部に返信フォームが用意されている
テーマカラーを変更

アドレス帳は「Friends Note」と同期

 アドレス帳は「Friends Note」にバックアップしたデータをインポートでき、送受信する相手の名前にアドレス帳の名前を反映できる。「Webメール」へのログイン毎に「Friends Note」のバックアップデータと同期を行うが、「Webメール」のインターフェイスからアドレス帳のデータを直接編集することはできない。編集については、「Friends Note」のページにリンクからアクセスして行うことが可能。

「Friends Note」にバックアップしたアドレス帳データを利用可能

そのほか

 受信トレイでは表示のフィルタ機能を備え、この中に「Friends Note」を用意。アドレス帳に登録されているユーザーとのやりとりだけに絞り込んで表示できる。

 「Webメール」上での既読・未読のフラグについては、端末に対しメール着信通知が行われたかどうかと連動する。端末上での本文の閲覧に関係なく、メール着信通知が端末に届いたメールについては、「Webメール」上では既読のメールとして扱われる。一方、端末が圏外や電源オフなどの理由でメール着信通知が完了しなかった場合、当該のメールを「Webメール」で先に閲覧すると既読のメールになり、端末がネットワークに復帰した後も、メール着信通知はされない。

 なお、iPhoneにおいて、標準搭載のEメールのアプリに@ezweb.ne.jpのメールを設定して(IMAPで)利用している場合については、メールサーバー(Webメール)とiPhoneのローカルの内容が同期する。iPhone上で操作したフォルダ分けなども「Webメール」と同期することになる。

左側に用意される受信箱などのフォルダ。タブレットではボタンを押して表示するが、パソコンのWebブラウザでは最初から表示される

太田 亮三