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NTT東西がコレクトコールなど終了へ、ドコモも接続を廃止

 NTTドコモは、NTT東西が一部の特番通話を終了することに伴い、100番通話および106番通話の相互接続を廃止すると発表した。サービスの終了日は2015年7月31日。

 NTTドコモがNTT東西との相互接続を廃止するのは、100番(通話料金案内)、および106番(コレクトコール)の特番通話サービス。どちらもサービス自体はNTT東西が提供しており、サービス終了に伴い、ドコモは相互接続を廃止する。NTT東西はほかに、102番や108番なども終了するが、これらはドコモの回線ではサービスが提供されていない。

 対象となるのは、ドコモのFOMA、Xi、衛星電話サービスのワイドスターII。

 なお、NTT東西がサービスを終了するのは、100番通話、102番、106番、108番、およびDIAL104。

 100番通話は、オペレーター経由でつなぎ、通話終了後に通話料金と時間が通知されるサービス。102番は、予め登録された機関が利用できる非常・緊急扱いの番号。106番は通話先が通話料金を支払う「コレクトコール」で、オペレーター経由にて、相手が料金の支払いを承諾した場合につながる。108番は同じコレクトコールだが、オペレーターではなく自動応答装置が受け付ける自動コレクトコール。「DIAL(ダイヤル)104」は、電話番号を調べる104番で案内された番号に、通話を切らずにそのままつなぐサービス。電話番号をオペレーターが調べる104番のサービス自体は継続される。

 特番通話とは、局番なしで3桁などの番号をダイヤルすることにより、さまざまなサービスが受けられるもの。ドコモの回線から利用できるものでは、警察(110番)や消防・救急(119)への緊急通報、海上からの緊急通報(118番)のほか、有料の電報(115)、時報(117)、天気予報(知りたい地域の市外局番+177)、災害用伝言ダイヤル(171番)などのサービスが提供されている。

 NTT東西はサービス終了について、携帯電話・スマートフォンの普及や、情報収集・伝達手段の多様化により利用者が年々減少し、今後もこの傾向が継続していくと予想されるため、と説明している。

太田 亮三