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シャオミ、最新のSnapdragonを搭載する「Xiaomi 15」シリーズや「Xiaomi Pad 7」発表

 Xiaomi(シャオミ)は29日、中国北京で「Xiaomi 15」シリーズ、「Xiaomi Pad 7」、「Xiaomi HyperOS 2」などを発表した。

「Snapdragon 8 Elite Mobile Platform」を搭載

 「Xiaomi 15」シリーズは、発表されたばかりのクアルコムの最新チップセット「Snapdragon 8 Elite Mobile Platform」を最初に搭載するスマートフォンとなる。

 「Snapdragon 8 Elite Mobile Platform」は、第2世代の3nmプロセスルールで製造され、PCと同レベルのデュアルプライマリコアアーキテクチャで、CPUは第2世代の「Oryon(オライオン)」を搭載している。CPUのパフォーマンスは42%、GPUは44%と飛躍的に向上しており、同アーキテクチャはSnapdragonのフラッグシップの中で、過去10年で最大の進化を遂げているという。

「Xiaomi 15 Pro」

 「Xiaomi 15 Pro」は、この世代で最高の手触りのフラッグシップ機を目指して設計された。ディスプレイはわずかにカーブし、アルミニウムフレーム、シームレスなカメラデザインなどが特長という。カラーバリエーションはグレー、ホワイト、グリーンの3色に加え、リキッドシルバーエディションが用意される。

「Xiaomi 15 Pro」

 「Snapdragon 8 Elite」プロセッサーを中核に、Xiaomiが独自開発したHyperCoreシステムを搭載する。冷却性能では、冷却エリアが14%拡大しており、発生した熱を素早く冷却できる。前モデルの「Xiaomi 14 Pro」から1200mAh多い6100mAhの大容量バッテリーを搭載するも、重さは約10g軽量化されている。

 「Xiaomi 15 Pro」は、14mmから120mmまでの焦点距離をカバーする、3つの大口径Leicaレンズが搭載されている。メインカメラはF値1.44で、より多くの光を取り入れ、より速いシャッタースピード、自然な背景ぼかしでの撮影を可能にする。ポートレート撮影ではその主役を引き立て、静止画では被写体がより強調される。

 望遠レンズは、「Xiaomi 14 Ultra」と同じくソニーの「IMX858」を搭載する。有効焦点距離は120mmで、10倍のロスレスズームに加え、焦点距離を240mmまで伸ばすことも可能。ソフトウェア面では、「Xiaomi AISP 2.0」を搭載している。

「Xiaomi 15」

 「Xiaomi 15」は、コンパクトフラッグシップに位置づけられ、デザイン面では4つのカーブを描くミドルフレームデザインのほか、背面にも微妙なカーブを描かれている。また、指が触れる場所全てで滑らかで丸みのある感触を生み出すという。

「Xiaomi 15」

 中国国内市場では、ブラック、ホワイト、グリーン、パープルの4色展開で販売され、4色すべてにベルベットのようなサンドブラスト加工が施されたガラス素材が使用されており、滑らかで質感の高い仕上がりになっているという。

 また、特別デザインのリキッドシルバーエディションも発表された。これは、洗練されたホットプレス加工により、波紋効果のある独自の背面ガラスパネルを特長としている。

「Xiaomi 15」リキッドシルバーエディション

 バッテリー容量は5400mAhで、そのエネルギー密度は850Wh/L。前モデルから2g軽量化に成功しながら、バッテリー容量は790mAh増加している。充電時は90Wのハイパーチャージと、50Wのワイヤレスハイパーチャージに対応する。

 ディスプレイサイズは6.36インチで、ベゼルは1.38mm。明るさは最大3200ニト、リフレッシュレートは1~120Hzの可変レートで、分割リフレッシュにより、消費電力がさらに削減されている。

 カメラは、3つのLeicaレンズを搭載し、メインカメラはF値1.62の大口径とセンサーサイズ1/1.31インチの「Light Fusion 900」を搭載する。望遠レンズは新しい28nmセンサーを採用し、フローティングレンズ設計を実装しながら、豊富な機能をサポートしているという。

 望遠レンズは、近接では10cmからの幅広いフォーカスレンジに対応し、望遠ポートレートと魔法のようなクローズアップショットの両方を可能にしている。

 超広角レンズは、14mm相当の焦点距離とF値2.2の大口径を備え、インパクトのある風景写真の撮影を可能とする。ソフトウェア面では、AISP 2.0を搭載している。

 このほかに、特別モデルの「Xiaomi 15 Custom Edition」と「Xiaomi 15 Limited Edition」も発表されている。「Xiaomi 15 Custom Edition」は、黒と白の高光沢フレームと、3つのカラーパレットを選択できる。Xiaomiは20種類のカスタムカラーを用意しており、フレームとの組み合わせで合計40種類のバリエーションから好みのカスタマイズが選べる。

 「Xiaomi 15 Limited Edition」は、高級感を重視してデザインされ、ミドルフレームにダイヤモンドが埋め込まれている。バックパネルにはヴィーガンレザーが使われ、カラーバリエーションはホワイト、グレー、オレンジの3色。本体カラーにあわせた、カードホルダーとパスポートホルダーが付属する。

 中国国内での価格は、「Xiaomi 15」のRAM12GB/ストレージ256GBが4499人民元(約9万
6000円)、12GB/512GBが4799人民元(約10万3000円)、16GB/512GBが4999人民元(約10万7000円)、16GB/1TBが5499人民元(約11万8000円)。リキッドシルバーエディションは4699人民元(約10万円)から。

 「Xiaomi 15 Pro」の価格は、RAM12GB/ストレージ256GBが5299人民元(約11万4000円)、16GB/512GBが5799人民元(約12万4000円)、16GB/1TBが6499人民元(約13万9000円)。リキッドシルバーエディションは5499人民元(約11万8000円)から。

 「Xiaomi 15 Custom Edition」の16GB/512GBは4999人民元(約10万7000円)、「Xiaomi 15 Limited Edition」の16GB/1TBは5999人民元(約12万9000円)。

「Xiaomi Pad 7」シリーズ

 「Xiaomi Pad 7」シリーズは、AIを活用したオフィスの生産性向上のために設計された。

「Xiaomi Pad 7」シリーズ

 シリーズには「Xiaomi Pad 7」と、「Xiaomi Pad 7 Pro」があり、どちらもアスペクト比3:2の11.2インチ3.2Kスクリーンを搭載している。のチップセットは、「Xiaomi Pad 7が「Snapdragon 7 Gen 3」で、「Xiaomi Pad 7 Pro」は「Snapdragon 8s Gen 3」を搭載する。

 「Xiaomi Pad 7 Pro」は、67Wの急速充電をサポートし、バッテリー容量は8850mAh。Wi-FiはWi-Fi 7をサポートする。OSは「Xiaomi HyperOS 2」を搭載する。

「Xiaomi HyperOS 2」

 「Xiaomi HyperOS 2」は、パフォーマンス、グラフィックス、ネットワーク、セキュリティを強化する「Xiaomi HyperCore」、Xiaomiのエコシステム全体がシームレスに連携する「HyperConnect」、AI関連機能の「Xiaomi HyperAI」を3つのコア技術を取り入れている。

 「HyperConnect」は、「Xiaomi Interconnectivity Services」をインストールした、中国大陸のiPhoneユーザーとXiaomiデバイス間でファイルを閲覧したり、写真を共有したり、Keynote、Pages、Numbersファイルにアクセスしたりできるようになる機能にも対応している。