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京都の「いけず石」をユーザー投稿で調査へ、京大とジオテクノロジーズ

 京都大学とジオテクノロジーズは、ユーザー参加型調査アプリ「GeoQuest」による調査を開始した。

 これまで両者では「街路景観写真を用いた地域らしさの研究」について、2024年7月、共同研究契約を締結していた。これは、市民が撮影した写真から、日常生活に溶け込んでいて見逃してしまうようなものを抽出して分析し、「地域らしさ」を見える化しようとする取り組み。

 今回は、その対象として、いわゆる「いけず石」が調査対象となる。

 「いけず石」は、交差点の角に設置されることが多く、自動車が住宅などの壁に接触しないようにする、といった目的があるとされる。

 そのため「いじわる(いけず)」な石とされる一方で、分布に偏りがあるとのことで、狭い路地・近所付き合い・魔除けといった点で、両者は”京都らしさと関連する可能性がある”と指摘している。

 一般ユーザーも参加できる調査となっており、参加するには、ジオテクノロジーズの提供するアプリ「GeoQuest」を使う。その上で、京都市内(京都市上京区・中京区・下京区)にある「いけず石」の写真を撮影・投稿する。

 投稿された写真と位置情報から、地図やガイドブックにはない、「いけず石」の情報を収集・分析することで「いけず石」の場所やその背景を探り、「地域らしさの見える化」に挑む。