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Amazonの偽サイトが急増、2024年5月のフィッシング詐欺

 フィッシング対策協議会は、2024年5月のフィッシング状況のレポートを公開した。総報告件数は14万3680件で、前月より3万6923件増加した。

 5月のフィッシング報告件数は、海外も含めて14万3680件で、前月の4月と比べると3万6923件(約34.6%)増加した。フィッシングサイトのURL件数は3万8089件で、前月より1774件減少した。アマゾンの名前をかたるものがフィッシング報告件数全体のおよそ31.3%を占めたという。SMSを悪用した「スミッシング」は、前月と同様の傾向で、宅配便の不在通知からアップルをかたるフィッシングサイトへ誘導するパターンが最も多かった。

 同協議会によれば、5月はフィッシングメールの大量配信や配信範囲が拡大したことで報告数が増加した。これまでフィッシングメールが来なかったアドレスにも届くようになったという報告が多数あり、新たに漏洩した情報をもとに配信が始まった可能性があるとしている。

 一方で、事業者からの正規のメールがフィッシングとして報告されるケースが増えており、事業者に対して正規メール視認性向上に対応したメールサービス利用者向けに本物のメールの見分け方を周知する必要があるとした。