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「Amazonでの体験が次のステージへ進化」、ドコモとアマゾンがdポイントなどで協業

 NTTドコモとアマゾンジャパンは10日、dポイントやAmazonプライムに関する協業を開始した。Amazon.co.jpの利用状況などに応じて、さまざまな特典を受けられるようになる。

 同日に実施された発表会にはドコモの井伊基之代表取締役社長やアマゾンジャパンのジャスパー・チャン(Jasper Cheung)社長が登壇し、協業の背景などを語った。

左:井伊氏、右:チャン氏

dポイントはさらに生活に寄り添うポイントプログラムに

 井伊氏は、「多くの人が利用するAmazonとの協業により、dポイントはさらに生活に寄り添うポイントプログラムになる」と自信を見せた。2015年12月にサービスが始まったdポイントクラブは、会員数が約1億会員まで拡大している。

井伊氏

 ドコモとAmazonの協業が始まったのは2012年2月のこと。電子書籍リーダー「Kindle」への回線提供によって両社は手を組み、2018年12月には「d払い」がAmazon.co.jpで利用可能になるなど、今に至るまでさまざまな施策を打ち出してきた。

 今回の協業により、すべての人に向けた特典と、ドコモユーザーへの特典が用意される。

 まず、ドコモの回線契約がなくても、Amazon.co.jpで5000円以上の買い物をすると、1%分のdポイントが付与される。dポイントをAmazon.co.jpで使うこともでき、dポイントをAmazonで貯めて使えるしくみが実現した。

 ドコモユーザーに対しては、ドコモ経由でAmazonプライムを申し込むことで毎月120ポイントが付与される特典などを用意する。「eximo」「ahamo」「ギガホ」の契約者か、60歳以上のユーザーであれば、dポイントの付与率もアップする。

 井伊氏は「皆さんにワクワクする買い物体験を提供していく。ぜひ期待してほしい」と語った。

Amazonでさらなる価値や利便性の提供へ

 チャン氏は、Amazonのミッションについて「地球上で最も顧客を大切にする企業、地球上で最高の雇用主となることを目指している」と紹介した。

チャン氏

 豊富なラインアップの商品を提供することで顧客満足度が向上したり顧客が増えたりして、ひいては販売事業者の増加やビジネスの拡大につながる。ビジネスが成長し続けることで低コスト化も実現できる――これがAmazonのビジネスモデルで、3本柱としては「品揃え」「価格」「利便性」を掲げている。

 Amazonが日本で事業を開始したのは2000年のこと。2010年~2022年までの期間、日本において6兆円以上を投資してきた。また、2022年における日本への投資額は、1.2兆円以上となっている。

 Amazonで商品を販売する日本の事業者は14万社を超え、大半が中小企業だという。Amazonの投資が生み出す間接雇用は17万5000人以上と推定されている。

 有料サービスとしてAmazonプライムを提供しており、「当日お急ぎ便」などの配送特典のほか、「プライム・ビデオ」などのエンターテインメント特典も用意されている。

 2007年からは日本での独自施策として「Amazonポイント」プログラムが始まっていたが、今回のドコモとの協業により、Amazonポイントに加えてdポイントも貯まるようになる。

 チャン氏は「さらなる価値や利便性を提供していく。今回の協業により、Amazonでのポイント獲得・利用体験は次のステージへ進化する」と語った。

発表会には浜辺美波と指原莉乃もゲストとして登場した