SIEが米国の高級ヘッドフォンメーカーを買収、プレステのオーディオ強化へ

　ソニー・インタラクティブエンタテインメント（SIE）は、米国のヘッドフォンメーカーAudezeの買収を発表した。

SIEが米国のヘッドフォンメーカーAudezeを買収

　Audezeはハイエンドゲーミングヘッドフォン分野におけるパイオニアであり、SIEはPlayStationのオーディオ技術の強化や革新を目的に同社を買収した。買収に伴い、AudezeはPlayStationのエコシステムの一部となるが、買収後も引き続き独立した事業運営を行い、マルチプラットフォームの製品展開を行うという。

　Audezeはカルフォルニア州サンタアナに本拠地をおき、プロフェッショナルおよびマニア向けのオーディオ製品や、ゲーム市場向けに受賞歴のある製品を開発している。

　これらのヘッドフォンには、Audezeの特許技術と独自の平面磁気ドライバーが使われており、ゲーム開発スタジオのサウンドエンジニアなどレコーディングの専門家だけでなく、一般の消費者にも優れたオーディオ体験を提供しているという。

　SIEの西野秀明氏は、「Audezeはヘッドフォンのプレミアブランドであり、今回の買収でSIEはオーディオの技術革新により、PlayStationユーザーに最適なオーディオ体験の提供に集中する。PlayStation 5のTempest 3DとPulse 3Dワイヤレスヘッドフォンで成し遂げた技術をベースに、Audezeの専門技術を取り入れられることに興奮している」とコメントした。今回の買収金額を含む取引内容については非公開とされている。