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ドコモの「いつでもカエドキプログラム+」を実現できた理由は?

 NTTドコモが9月1日、「いつでもカエドキプログラム+」を開始する。スマートフォンなどを買う際、一定期間利用した後、「ドコモへの返却」と「早期利用料の支払い」によって、それ以降の端末代金の支払いが免除され、実質負担額を割安にできるというものだ。

 同社の発表によれば、約21万円の機種を買い、13カ月目で返却すると、実質負担額が7万7100円(早期利用料の1万2100円含む)で済む。

 これまでのプログラムでは23カ月目で返却するケースが主に想定された仕組みだった。では、新プログラムでは「早期利用料」を支払うとはいえ、なぜ1年も短縮して残債免除を実現できたのか。

 ドコモ広報に質問したところ、理由は2つ。ひとつは早期利用料を支払うかたちにしたこと。

 もうひとつは、従来より「短期間での返却」による影響だ。同社によれば、新プログラムで「機種返却や中古の美品機種が増える」と想定している。

 つまり、2年使う前提だった旧プログラムと比べ、1年で返却する新プログラムのほうが、程度の良い端末は集まりやすいと見られる。その返却された端末は、再販売される予定とのことで、その再販も踏まえて、1年で買い替えやすい「いつでもカエドキプログラム+」を実現できたという。

 同社では、新プログラム提供の背景として、半導体不足などによるスマートフォンの製造コスト増や、急激に進んだ円安という為替の影響により、端末価格が高騰したことを挙げている。そうした環境でも、より最新機種を手にしやすい設計を目指したという。