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楽天モバイル、1人につき10回線まで契約が可能に

 楽天モバイルにおいて、同一名義につき契約可能な回線数が10回線までになっていることがわかった。

 同社Webサイトのサポートページで公開されているもので、楽天IDひとつにつき最大10回線まで契約可能と明記されている。短期解約を繰り返すなど、問題があった場合は新規契約できない場合があるとされているが、他社の場合は同一名義で最大で5回線までとされており、他社の2倍の回線数を契約できることになる。

 楽天モバイル以外の3社がともに同一名義で最大で5回線までの契約しか認めていないのは、電気通信事業者協会(TCA)による自主規制のため。振り込め詐欺など、詐欺被害防止の観点から1人で大量に携帯電話回線を契約することを防ぐのが目的だった。

 同社では今回の変更について2022年12月23日から同一名義で10回線までの契約に対応したと説明し「ユーザーのさまざま利用用途に応えた」とコメント。そのうえで、不正利用対策として監視を徹底するとしたほか、一定の回線数以上のユーザーや不自然な利用の形跡が確認された場合などには、警察などへ身分証明書などの情報を提供することもあるとして、不正利用防止への対策を徹底している姿勢を見せた。

 楽天モバイルの「同一名義につき10回線まで」という規約は、TCAの自主規制の制限を超過する。しかし、TCAでは1名義人につき5回線までという自主規制が制定された2009年当時、楽天モバイルはまだその取り決めに参加していなかったと説明。今後は楽天モバイルにも確認したうえ、対応を検討するとしている。