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NTTPC、SIM/プロファイル切替不要のマルチキャリアSIMサービスを発表――国内はドコモ/KDDI回線に対応

 NTTPCコミュニケーションズは、1枚のSIMで国内2キャリア、海外約160の国と地域で使える国際ローミングSIMサービス「Master’sONEモバイルマルチキャリアタイプ」と「InfoSphereモバイルマルチキャリアタイプ」を2022年1月下旬から提供する。法人のみ契約できる。

 今回のマルチキャリアタイプのサービスでは、複数のキャリアに対応することで、電波強度の強い回線を自動選択し接続することで、モバイル通信の安定化やキャリア冗長の確保を図れるという。

 国内ではNTTドコモとKDDIの2つのキャリアをサポートしている。利用に際し、複数のSIMカードを利用したり、プロファイルを切り替える必要はない。料金も利用する国ごとに設定された従量課金(国内は1MBあたり5.5円)で利用でき、キャリアごとの契約手続きは不要。

 また、モバイル網からインターネットへの接続のほかVPNによる閉域網にも接続できる。

NTTPCコミュニケーションズ サービスクリエーション本部 第二サービスクリエーション部 担当部長の釜田 良平氏

 NTTPCコミュニケーションズ サービスクリエーション本部 第二サービスクリエーション部 担当部長の釜田 良平氏によると、海外からのVPN接続にも対応しており、日本で使用している機器をそのまま海外で利用できると説明する。

 SIMの管理は、Web上の管理画面「カスタマーコンソール」が利用できる。SIMの追加発注や通信料の確認などができる。

 ユースケースとして、モバイル回線を活用するビルメンテナンス事業者では、通信品質の改善や、世界中で同一の機器や構成を利用できるため、グローバルでの調達や管理の一元化によるメリットがあったという。

 また、広く太陽光が当たりやすい場所に設置する太陽光発電所では、電波の悪い山間部や郊外でも、マルチキャリア利用で設置可能エリアの拡大や通信品質の安定化が実現できるとしている。

 「常に通信できる状態」を維持する必要のある防犯用機器と監視センターとの通信においても、キャリア通信断への対応としてマルチキャリアSIMによる冗長を確保できる。

ユースケース

料金は従量課金制

 初期費用として、事務手数料2178円とSIM発行手数料として1枚あたり433円、SIM配送料金880円が必要となる。

 月額料金は、基本料金がSIM1枚あたり198円。利用料金は1MBあたりの重量料金制で、国ごとに定められた単価で請求される。

 釜田氏によると、同社ではドコモ回線を使用したシングルキャリアSIMサービス「スタンダードタイプ」を提供しており、大容量通信と上り通信には「スタンダードタイプ」を、エリアや可用性を求めておりかつグローバル接続を求めるユーザーには今回の「マルチキャリアタイプ」と位置づけているという。

 なお、リリースから半年間、初期事務手数料が無料となるキャンペーンが実施されるほか、「InfoSphereモバイルマルチキャリアタイプ」限定で、検証用のSIMを1カ月間の無料貸出を実施する。

今後は、チップ型SIMも展開

 今後について釜田氏は振動耐性、衝撃耐性に優れた組み込み用のチップ型SIMへ2022年内に対応するほか、カスタマーコンソールに「通信料の閾値設定による自動停止機能」などの機能の拡充を行うという。

 目標として、5年後の2026年度に約10万IDを目指すとしている。