ソラコム、IoT向け新サービス「SORACOM Orbit」「SORACOM Peek」

　ソラコムは、IoT機器向けのプラットフォーム「SORACOM」において、新サービス「SORACOM Orbit」と「SORACOM Peek」の提供を開始した。

IoTデバイスとアプリケーション間で相互にデータ形式の変換が可能な「SORACOM Orbit」

　SORACOM Orbitは、IoTデバイスからクラウド間の通信経路上で、ユーザーが作成した任意のデータ処理プログラムを実行し、アプリケーションに転送できるサービス。

　IoTデバイス上で取得したバイナリ形式のデータをアプリケーションに転送する際にSORACOM Orbitを利用することで、SORACOMのプラットフォーム上でデータ処理プログラムを実行できるため、無線通信によるデータ通信量の削減が期待できる。

　また、受信、送信の双方向で利用できるため、クラウドアプリケーションからIoTデバイスに送信するレスポンスデータに対しても、同様のデータ変換処理を行える。

　利用料金は利用に応じた従量課金となり、SIM IDごとに月間20円、1万リクエストあたり40円。利用しなかった月は料金はかからない。なお、毎月1つのSIM ID分は無料で利用できるほか、月間1万リクエスト分は無料となる。

「SORACOM Peek」

　SORACOM Peekは、閉域網接続サービスやサーバを用意することなく、必要なときに必要な時間だけパケットキャプチャーを実行できるサービス。

　SORACOMの仮想ゲートウェイ（VPG）を通過する全てのパケットをキャプチャーできる。また、SIMを指定してキャプチャーを実行できる機能も今後数カ月以内に提供予定。

　キャプチャーしたデータはユーザーコンソールからpcap形式でダウンロード可能なため、任意のパケット解析ソフトでデータを閲覧・できる。

VPGを設定した場合のネットワーク構成の例

パケットキャプチャーはユーザーコンソール上で開始できる

キャプチャーしたデータはダウンロードしてパケット解析ソフトによる解析が可能

　利用料金は1日あたり5GBまで500円で、5GBを超えた分は1GBあたり100円。データエクスポート料金は月5GBまで無料で、5GB以降は1GBあたり100円となる。なお、SIMを対象に利用した場合の料金は提供開始時に発表予定としている。