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「arrows We」発表、エントリー5Gスマホで3キャリア発売へ

 FCNTは、5G対応のAndroidスマートフォン「arrows We」を発表した。NTTドコモ、au、ソフトバンクで発売される。

 日本のデジタル化、5G普及に向けて、より多くの人にとって「使いやすく」「手に取りやすい」モデルと位置づけられる。4000mAhのバッテリーを内蔵し、指紋センサーでスマホ決済アプリを起動できる機能が用意される。チップセットはSnapdragon 480 5G。

3つの特徴

 エントリーモデルとして開発された「arrows We」は、処理能力、大容量バッテリー、キャッシュレス決済の使い勝手という3つの特徴を打ち出す。

パフォーマンス

 チップセットには、Snapdragon 480 5Gを採用。メモリー(RAM)は4GB、ストレージは64GBで、エントリーモデルらしいスペック。また広角とマクロのデュアルカメラ搭載で、Photoshop Expressモードも利用できる。

 チップセットのパフォーマンスとして、5日の発表会では2017年冬モデルの「arrows NX F-01K」と比較。

 ミドルレンジの6シリーズである「Snapdragon 660」を採用していた「arrows NX F-01K」よりも、エントリーの4シリーズである「Snapdragon 480」を用いる「arrows We」のCPU能力は約1.5倍、CPU能力は約1.3倍になるという。

 比較対象となった「arrows NX」は2017年と4年前の製品。これは、買い替えサイクルが4~5年程度を踏まえたもので、当時のハイエンドモデルを買っていた人にとっても、「arrows We」への乗り換えは快適さが増すというアピールだ。

バッテリー

 もっとも重要なポイントのひとつ、と位置づけられるバッテリーは、4000mAhのものが採用される。これはarrowsシリーズ最大容量となる。

 朝~夜まで電池切れを心配せずに使えるとのことで、バッテリーの劣化を抑える機能も用意される。

キャッシュレス決済

 何かしらの機能をスピーディに使えるようにしてきた「arrows」シリーズでは今回、「FASTウォレット」「FASTフィンガーランチャー」という2つの機能が用意される。

 たとえば、「FASTフィンガーランチャー」では、指紋認証センサーとの組み合わせで、決済アプリをスピーディに起動できる。また「FASTウォレット」では決済アプリとポイントアプリをすぐ切り替えられる。

マスクしながらの通話も快適に

 ウイズコロナ時代にあわせ、マスクを着用しながらでも通話しやすい機能「マスク通話モード」「はっきりマイク」が用意される。

 また、アルコールで拭いても傷まないほか、ハンドソープで丸洗いしても劣化しない。

 このほか高さ1.5mからの落下でも破損しないタフネス性能も備える。

 このほか、文字などが大きく表示されるシンプルモード、特定アプリの表示オフなどを設定できる「プライバシーモード」が用意される。このうちプライバシーモードは、かつての富士通製携帯電話で人気を得ていたもので、5日の発表でも「大変便利な機能が、arrows Weでリバイバルした」と紹介された。

 このほかフィッシング詐欺や迷惑電話などへ対策する機能、緊急時ブザー、ゲームゾーンといった機能も利用できる。

3キャリアで提供

 長年ドコモからの提供となっていたが、今回の「arrows We」では久しぶりにauやソフトバンクでも取り扱われることになった。これにあわせカラーバリエーションは7色ラインアップ。キャリアごとに扱われるカラーが異なる。

 全キャリア共通カラーはホワイト。

 一方、ドコモだけで扱われるのはパープルとネイビー、レッドの3色。このうちレッドはオンライン販売専用となる。

 au限定色はローズゴールド、ソフトバンク限定色はターコイズとなる。auとソフトバンクではホワイトに加えて、ブラックもラインアップされる

 またau版では、別売りのアクセサリーとして純正ケースや卓上ホルダーをラインアップ。

 ソフトバンク版は、物理SIMに加えてeSIMも対応する。

【更新 2021/10/05 13:09】
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