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「Yahoo!防災速報」に新機能「防災タイムライン」、避難などのタイミングを通知

 ヤフーは、スマートフォンアプリ「Yahoo!防災速報」のAndroid版とiOS版において、新機能「防災タイムライン」の提供を開始した。ユーザーは、事前に情報を登録しておくことにより、避難などの防災行動を開始すべきタイミングで通知を受け取れる。

「防災タイムライン」の概要

 「防災タイムライン」では、「Yahoo!防災速報」アプリのガイドに従い、ユーザーの居住地や世帯構成などを登録する必要がある。こうした情報を登録することにより、それぞれの状況に合わせた防災行動をチェックできる仕組み。

「防災タイムライン」における登録項目
  • 自宅の設定・想定危険度チェック(必須登録項目)
  • 行動開始のタイミング(必須登録項目)
  • 備蓄品の確認(任意登録項目)
  • 連絡先入力(任意登録項目)
  • 避難先入力(任意登録項目)

 なお、「防災タイムライン」は、アプリ「Yahoo! JAPAN」のiOS版およびAndroid版でも利用可能。同アプリのトップ画面にある「ツールを追加」ボタンから「防災タイムライン」を追加することで、同機能へアクセスできるようになる。

 また、「防災タイムライン」の詳しい使い方に関する動画が、YouTubeで公開されている。

広島・京都との意見交換によって開発

 「防災タイムライン」は、防災科学技術研究所監修のもと、広島県・京都府との意見交換によって開発された。

 ヤフーによれば、同機能は、国土交通省が普及を目指している防災行動計画「マイ・タイムライン」のデジタル版として、民間初の無償提供となる。

 現時点では「ユーザーの居住地」に基づく防災情報を提供する形となっているが、Yahoo!防災速報のサービス責任者である田中真司氏は、「旅行先など、居住地以外における防災情報への対応も検討したい」とコメントした。

田中氏

LINEとの連携も

 ヤフーやLINEをグループ会社に持つZホールディングスは、防災領域において、「平時から復旧・復興までの支援をワンストップで実現する」という目標を掲げ、中長期的な取り組みを行っている。

 その取り組みの一環として提供が始まった「防災タイムライン」は、ユーザーにとって「災害からの逃げ遅れ」を防ぐものとなっている。

 現在、コミュニケーションアプリ「LINE」における同機能の提供なども検討されている。ヤフーの執行役員である片岡裕氏は、「(LINE連携の)具体的なスケジュールは未定で、現在LINEと協議中」とした。

片岡氏