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LINEで認知症ケアの活動をサポート、ドコモと横浜市など実証実験

 NTTドコモと神奈川県横浜市、市民セクターよこはまはLINEを活用した認知症支援活動をサポートする実証実験を開始した。

 同実証実験では、認知症に関する情報サイト「まちかどケア」と連動する、まちかどケアLINE公式アカウントを横浜市民を対象に提供する。

 提供されるLINE 公式アカウントは、認知症サポーターや患者の家族など一般市民向けと認知症サポーターの養成講師(認知症キャラバン・メイト)向けの2種類があり、市民向けのものでは、Webサイトの更新を通知、FAQチャットボットを提供して認知症に関する疑問を解説することで、認知症の理解の深化を促進する。

 認知症キャラバン・メイト向けのアカウントでは、認知症サポーター養成講座を開催するために必要な計画書や報告書をスマートフォンのWebブラウザで作成し、そのまま送信できる機能を提供する。加えて、区役所や地域ケアプラザからの情報配信、認知症キャラバン・メイト同士で情報を交換できる掲示板を提供する。

 このほかにも、横浜市内の地域ごとの認知症サポーター養成講座の開催数やサポーター数などを可視化する「まちかどケアダッシュボード」などが提供されるという。

 認知症キャラバン・メイト向けのアカウントは7月以降、利用者へ向けた説明会などを実施した上で提供される。

 今回の取り組みは、認知症でも地域で安心して暮らせる街を目指す横浜市の取組み「まちかどケア」の一環。LINE 公式アカウントなどのツールを提供し事務手続きの簡略化などを支援、認知症キャラバン・メイトの活動の活性化を促し、効果測定・評価するとしている。