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クアルコム、5G対応の「Snapdragon 480」を発表

CPU/GPU/AI性能も向上

 クアルコムは、エントリーモデル向けのチップセットであるSnapdragon 4シリーズとして、初の5G対応となる「Snapdragon 480」(SM4350)を発表した。

 CPUに最大2.0GHz駆動の「Kryo 460」、GPUに「Adreno 619」、AIなどの処理を行うDSPに「Hexagon 686」を搭載する。2020年1月に発表された「Snapdragon 460」と比較して、CPUとGPUのパフォーマンスは最大100%向上し、AIのパフォーマンスは最大70%向上しているという。プロセスサイズは11nmから8nmに微細化した。

 5Gモデムに「Snapdragon X51 5G Modem-RF System」を搭載し、5G通信はSAおよびNSA両構成のミリ波帯とSub-6をサポートする。最大通信速度は下り2.5Gbps。

 4シリーズとしては初めて、「Quick Charge 4+」や120Hzのリフレッシュレートをサポートする。カメラは6400万画素のシングルカメラ、または2500万画素と1300万画素のデュアルカメラ、あるいは各1300万画素のトリプルカメラをサポートする。また、無線サブシステムは「Qualcomm FastConnect 6200」を搭載し、2ストリーム(2×2)のWi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応する。

 同社によると、Snapdragon 480を搭載する最初の商用デバイスは「2021年の早い時期」に発表される見込み。

【お詫びと訂正 2021/1/5 21:01】
 記事初出時、カメラ関連で「カメラは2400万画素のシングルカメラまたは、1300万画素のデュアルカメラをサポートする」としておりましたがサポートする画素数の記述が誤っておりました。お詫びして訂正いたします。