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ファーウェイ、独自OS「HarmonyOS」搭載スマホを2021年以降に発売へ

 ファーウェイは、中国で開催中の開発者会議「Huawei Developer Conference 2020(Together)」で、独自OS「HarmonyOS 2.0」(鴻蒙)のモバイルデバイス向けバージョンを2020年末に中国の開発者向けに公開し、2021年にはスマートフォン向けに搭載する計画を明らかにした。

 今回の「HarmonyOS」のアップデートによって、プロジェクトは正式にオープンソース化され、開発者はエミュレーター、SDKパッケージ、IDEツールにアクセスできるようになる。

 β版の「HarmonyOS」は、9月10日からは128KBから128MBのメモリを搭載するスマートTV、ウェアラブル、自動車などのIoTデバイス向けに、2021年4月にはメモリ128MBから4GBのデバイス向けに、同年10月には4GB以上のデバイス向けに段階的に公開を予定している。

 「HarmonyOS」の分散技術をベースに新たにリリースされたEMUI 11では、「HarmonyOS」を搭載するIoTデバイスとスマートフォンがシームレスに連携できるようになる。

 例えば、大画面デバイスのカメラを使ってビデオ通話が可能になるなどユーザー体験を改善する。この手順はスマートフォンと「HarmonyOS」搭載デバイスの間でタッチレス接続で実現される。

Huawei Mobile Serviceは「第3のエコシステム」に

 世界中の180万人以上の開発者の協力により「AppGallery」および「Huawei Mobile Service(HMS)」は成長を続けているという。

 「AppGallery」は現在9万6000件以上のアプリが配信されており、HMS Coreと統合により世界中に4億9000万人以上のユーザーを擁する。2020年1月から8月の間に2610億アプリがダウンロードされた。

 HMS Core 5.0で公開される機能は14キットから56キットへ拡大し、主要7分野をカバーするAPIの数は885から1万2981に増加している。これらは、開発者のイノベーション実現と開発の簡素化に貢献している。