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ファーウェイが新製品発表会、スマートフォンは登場せず

 ファーウェイは10日、新製品発表会をオンライン上で開催した。新型のイヤホンやスマートウォッチ、ノートパソコンが発表されたが、スマートフォンは発表されなかった。

 例年、ファーウェイは春に「HUAWEI P」シリーズを、秋にMateシリーズの新型を発表していたが、今回の発表では関連アクセサリーなどは紹介されたものの、スマートフォンの発表はなかった。

 ファーウェイを巡っては、米商務省が2020年5月15日、外国製の半導体であっても、米国のソフトウェアや設備などの技術を使用して生産していれば、ファーウェイへの輸出を禁じる規制強化を発表しており、これに伴い9月15日以降、ファーウェイ傘下の半導体企業HiSiliconが開発するSoC「Kirin」シリーズの生産を委託している台湾TSMCからの部品調達が不可能となる見通し。

 今回、スマートフォンの発表がなかったことは、別の機会に発表されるのか、あるいは米国による規制の影響かは不明だが、米国の方針が影響している場合、今後の同社の製品戦略に大きく影響を及ぼすと考えられる。

ファーウェイ コンシューマービジネスグループ CEO リチャード・ユー氏

 今回発表されたいずれの製品も、日本での展開は現時点では明らかにされていない。

FreeBuds Pro /FreeLace Pro

 価格は199ユーロ。10月に発売される。日本への導入については現段階では明らかにされていない。FreeBuds Proは、ファーウェイの完全ワイヤレスイヤホン。「FreeBuds 3」の後継機となる。11mmのダイナミックサウンドドライバーを搭載。最大40dbまでのアクティブノイズキャンセリングに対応する。

 FreeLace Proは、首掛け式のワイヤレスイヤホン。14mmのダイナミックサウンドドライバーを搭載。HUAWEI HiPair3に対応しているほか、5分間の充電で5時間の音楽再生ができるという。価格は119ユーロで9月に発売される。

HUAWEI WATCH GT2 Pro/HUAWEI WATCH FIT

 HUAWEI WATTCH GT2 Proは、ファーウェイの最新型のスマートウォッチ。ユーザーの好みに応じてさまざまなフェイスデザインに対応しており、ファーウェイ製のスマートフォンで撮影した写真をそのままフェイスデザインに使用できる「OneHop Watch Face」を利用できる。

 ゴルフのスイングスピードの測定やスキーやスノーボードでも利用できる専用モードを搭載する。また、携帯電話サービスの圏外にいても、独自のオフラインGPS機能でもと来た道を確認、出発地点までナビゲーションできる。

 価格は、スポーツモデルが329ユーロ、クラシックモデルが349ユーロ。

 HUAWEI WATCH FITは、スポーツウォッチ型のスマートウォッチ。明るいカラーにラバーバンドを採用しており、ポップな雰囲気に仕上がっている。1.64インチのディスプレイを搭載。96種類のワークアウトモードを備えており、アニメーションで動作を確認できる他、心拍数やストレスモニター、睡眠トラッキングなどさまざまなヘルスモニターを備える。バッテリー駆動時間は10日間という。

 価格は129ユーロ。

HUAWEI MateBookX/MateBook 14

 MateBook Xは、3Kディスプレイを備え、最薄部で13.6mmのスリムなデザイン。第10世代のインテル「Core」プロセッサーを搭載。ファーウェイのノートパソコンとしては初のWi-Fi 6対応モデルとなる。

 価格は、Core i7モデルが1799ユーロ、Core i5モデルが1599ユーロ。

 MateBook 14は、画面占有率90%の14インチディスプレイを備えるノートパソコン。重量は1.49kg。AMDの「Ryzen 4000 H」シリーズのプロセッサーを搭載し、「HUAWEI Shark Fin Fan」により効率的な冷却性能を実現している。

MateBook 14

 価格は、Ryzen 7 4800H(タッチスクリーン)が1049ユーロ、Ryzen 5 4600Hモデルが949ユーロ、同じくRyzen 5 4600HでRAM8GB+256GBストレージモデルが849ユーロ。