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Android 11では濃厚接触通知システムをOSに標準搭載へ
位置情報設定オフでも利用可能に
2020年8月5日 12:31
米グーグルは7月31日(現地時間)、米アップルと共同開発した濃厚接触通知システム(Exposure Notification System)が、Androidの次期バージョンである「Android 11」ではOSに組み込まれるかたちでリリースされることを発表した。これにより、端末の位置情報設定をオフにしたまま、濃厚接触通知システムのAPIを利用するアプリが実行できるようになる。
濃厚接触通知システムのAPIやこれを利用するアプリでは、周囲のBluetooth信号をスキャンすることでユーザーとの接触を検出する。端末の位置情報は取得しないが、アプリの利用時に位置情報設定をオンにする必要があることから、政府が個人情報を収集しているのではないかという疑念をもつ人も多い。
2015年にリリースされたAndroid 6.0以降のAndroid OSでは、プライバシー保護の観点から、端末の位置情報設定をオンにしなければBluetoothのスキャンが行えないように変更されている。接触確認アプリについても同様に対象となるため、アプリ使用時に位置情報設定をオンにする必要があった。
今秋に正式リリース予定のAndroid 11では濃厚接触通知システムをOSに内包し、端末の位置情報設定をオンにすることなく同システムを利用するアプリが使えるようになる。これ以外のアプリやサービスについては、従来どおり位置情報設定に応じてBluetoothのスキャンが制限される。