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ソフトバンクら8社、アジア地域に光海底ケーブル「Asia Direct Cable」を敷設へ

 ソフトバンクは6月11日、アジア地域の8社共同によるコンソーシアムで、日本、中国、香港、フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポールを結ぶ光海底ケーブル「ADC(Asia Direct Cable)」を敷設すると発表した。

 コンソーシアムにはソフトバンク、中国のChina Telecom、China Unicom、フィリピンのPLDT、ベトナムのViettel、タイのCAT Telecom、シンガポールのSingtel、インドのTata Communicationsの8社が参加する。ケーブルの敷設にあたって、NECがシステムを供給する。

 ADCは総延長約9400kmの光海底ケーブルで、最新の光波長多重伝送方式を採用し、設計容量は140Tbps以上を実現する。2022年末に運用を開始する予定としている。

ADC(Asia Direct Cable)の接続ルートのイメージ

 同ケーブルの敷設により、5Gをはじめ、IoT、AI、クラウドサービスなどにより増加するアジア地域のトラフィック需要に対応する。また、ネットワークの冗長性の確保、信頼性の高い通信の実現が図られ、回線需要変化への柔軟な対応にも貢献することが期待されるという。

 日本においては、ソフトバンクが千葉県南房総市にもつ「ソフトバンク丸山国際中継所」に陸揚げする。ソフトバンクは、太平洋横断光海底ケーブル「JUPITER」の運用も年内に開始する予定。

ソフトバンク丸山国際中継所