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【今日はなんの日?】2008年6月9日はHTCのテンキー付きスマホ「HT1100」の発売がアナウンスされた日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 2008年6月9日は、NTTドコモからHTC製スマートフォン「HT1100」の発売がアナウンスされた日です。

 今はなき「Windows Mobile」を搭載し、HTC独自のインターフェイスである「TouchFLO」が採用されたモデルでした。指で画面を操作するという今のスマートフォンの操作スタイルと同じインターフェイスを採用していますが(スタイラスも付属)、テンキーや十字キーなどのボタンが備わっています。

HT1100。新スマホ期待してます、HTCさん

 今では電源や音量ボタンが残るのみで、こうした操作キーを搭載したスマートフォンは、ごく少数を残して、すっかり見かけなくなりました。Android黎明期には、モトローラの「Milestone」やHTCの「Desire Z」、auから発売された東芝の「Regza Phone IS11T」などフルキーボードを備えた端末はいくつかありますが、定着することなく廃れてしまった印象。端末自体の進化や、扱うコンテンツの変遷によるものでしょうか、とにかくボタンを廃した大画面端末がすっかり主流となりました。

 近年では、LGの「V60 ThinQ 5G」のように2画面アタッチメントでさらなる大画面を実現するスマートフォンが登場していますが、こんなイメージで着脱式のフルキーボードなんかが登場してくれればと密かに願っているものの、やはりキーボード需要はマイナーなのでしょうか。

 ところで、約2.6インチという今からするとかなり小振りなディスプレイを搭載するHT1100。スマートフォンに対して抱かれていた「大きい」や「かさばる」などの不満を払拭するためにフィーチャーフォン的使い勝手を目指したのだそう。

 Androidスマートフォンも「大画面の4インチ」と言われていた時期もありますから、いつの時代もスマートフォンは大きいと言われ続けるのかもしれません。キーボードやスタイラスから指先操作のフルタッチスクリーンへと進化したスマートフォンですが、今後の5G時代ではどんな変化を遂げるのかが楽しみです。