ニュース
UQ、月額2980円/10GBの「スマホプランR」――データ容量がなくなっても最大1Mbps
料金は「S」と「R」の2本立てに
2020年5月25日 11:00
UQコミュニケーションズは、MVNO型の携帯電話サービス「UQ mobile」で、新料金プラン「スマホプランR」を6月1日より提供する。受付開始日は5月27日。
「スマホプランR」は、月間の通信容量が10GB、月額利用料が2980円(税抜、以下同)というプラン。通信量を使い切ると通信速度が制限されるが、最大1Mbpsと比較的、緩やかな基準となる。
通話オプションとして、月60分の通話を月額500円で利用できる「通話パック」、1回10分までの通話定額で月額700円の「かけ放題」、月額1700円で24時間いつでも通話定額の「かけ放放題」も用意される。
家族で利用すれば1回線あたり500円の割引も適用される。
これまでスマホプランS(3GB、1980円)、スマホプランM(9GB、2980円)、スマホプランL(14GB、3980円)という3つのプランだったが、今回の発表を受けてプランM/Lは5月末で新規受付を停止。既存ユーザーは今後も利用できるが、新たに契約できるプランは「S」「R」の2つに絞られることになった。
新プランの2980円という料金、そして通信速度制限後の1Mbpsという設定は、4月に本格サービスを開始した楽天モバイルのサービス内容に対抗する形となった。
その楽天モバイルは月額2980円で自社サービスであれば使い放題、auのローミングエリアでは月間5GBまで利用でき、上限に達すれば最大1Mbpsで通信できる。
使い放題という点では楽天モバイルのほうにアドバンテージがある。しかしエリア面で優位性があると語るのは、UQコミュニケーションズの事業企画部長である岩崎達行氏。
同氏は、UQ mobileがauのネットワークを利用するサービスでありエリア面での優位性をアピール。WiMAXをゼロから立ち上げた経験があるだけに、「人口カバー率が90%程度に達するまでは、勢いがつけばトントン拍子に進む。しかしそこから先は数年かかる」として、屋内や競合である楽天モバイルが直面するエリア展開の苦労を推測しつつ、auグループならでは強みを打ち出す。
また10GBという容量が設定されているとはいえ、余った分は翌月に繰り越せること、家族で利用すれば500円割引になることもUQの強みとしている。