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米クアルコム、世界で最も省電力なNB-IoT対応チップセットを開発

 米クアルコムは、NB-IoT対応の新チップセット「Qualcomm 212 LTE IoT Modem」を発表した。先進的な省電力アーキテクチャーにより、スリープ時の電流を1µA以下に抑えているほか、2.2Vの電源で動作し、デバイスの長期間の電池駆動を可能にする。同社によると、チップセットは世界で最も省電力性に優れるという。

 3GPP Release 14 Cat. NB2 IoTにおけるシングルモードをサポートし、700MHzから2.1GHzの幅広い周波数に対応する。クアルコムでは、2020年後半にQualcomm 212 LTE IoT Modemの商用化を計画している。

Qualcomm 212 LTE IoT Modem

 チップセットは、モデムベースバンド、アプリケーションプロセッサー(ARM Cortex M3)、メモリ、RFフロントエンドを含めたRFトランシーバー、電源管理ユニットを高度に統合し、100平方mm以下の小型化を実現している。チップセットの高度な統合は、部品コストの低減だけでなく、短期間でのモジュール設計や、OEMベンダーによる早期の商用化を可能にするという。