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ムスリムやヴィーガンの人に役立つ「食品判定システム」――ドコモなどが実証実験

 NTTドコモ、セブン&アイ・ホールディングス、フードダイバーシティの3社は、ムスリムやヴィーガン向けの「食品判定システム」の実証実験を開始した。

 ムスリム・ベジタリアン向け食事アプリ「HALAL GOURMET JAPAN」を用いて、店舗内の商品棚を撮影するとムスリムやヴィーガンのユーザーが食べられるものかどうかを判断するための情報を提供する。ムスリムもヴィーガンも食べられる商品には水色の枠が、食べられないと思われる商品には黒または灰色の枠が表示される。

判定イメージ
アプリ利用イメージ

 判定対象となる商品はセブン&アイグループのプライベートブランド「セブンプレミアム」の食品約2900点。未登録や認識できない商品については白色の枠が表示される。

 実験期間は5月31日まで。実施場所は東京都内のイトーヨーカドー6店舗(大森店、大井町店、アリオ北砂店、曳舟店、食品館三ノ輪点、食品館新宿富久店)。

 ドコモでは、近年、東南アジアからの訪日客や、ヴィーガンなどの食の禁忌を持つ人が日本を訪れる機会が増えている中で、そうした旅行者にとって、日本語で書かれた原材料名を読む必要があったと指摘。こうした状況の解決のため、ドコモとフードダイバーシティでは、食品判定システムのトライアル提供を実施してきた。今回の実証実験は初の流通小売企業と直接連携した実店舗での実験となる。