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スマホの画面にカードをタッチ、次世代販促ツール「BIGLOBE TOUCHCARD」
2019年4月18日 11:00
ビッグローブとTouchcardは、スマートフォンの画面にカードをタッチすると動画などの限定コンテンツが見られるという、法人向けのPRツール「BIGLOBE TOUCHCARD」の販売を開始した。
BIGLOBE TOUCHCARDは導電インクを使った特殊なカードで、ユーザーに「カードをスマートフォンの画面にタッチする」という操作をしてもらうことで、カードを持っている人だけに写真や動画、音声などのデジタルコンテンツを配信できる。
仕組みとしては、2枚の紙を貼り合わせたカードの内側に導電インクを用いた特殊印刷が施されており、スマートフォンの画面に置くと、印刷のパターンに沿って数箇所を同時にタッチしたような判定となる。このパターンを鍵にコンテンツを呼び出しているため、マルチタッチに対応したスマートフォンのブラウザ上で利用でき、特殊なリーダーや専用アプリは不要。
企業の販促ツールとして開発されており、たとえば「イベント来場者にカードを配り、来場者限定の動画を配信する」「ダイレクトメールに封入して、ユニークな仕組みで反応率を上げる」といった活用例がある。カードの裏表も認識でき、かざした面に応じて別のコンテンツに誘導することも可能。
Touchcard社はこれまでも同様の仕組みを使った販促ツールを提供してきたが、カードタッチサイトの構築などにかかるコストが大きく、普及に向けた課題となっていた。
今回の「BIGLOBE TOUCHCARD」は、ビッグローブのクラウドソリューションによって、短期間かつ、従来の5分の1という低コストで導入できることを特徴としている。参考料金としては、1万枚のカードを配布する場合で、カード作成費用が180万円、システム利用料が15万円/3カ月(いずれも税別)。
実際の導入事例としては、Jリーグの清水エスパルスが2019年シーズンのオフィシャルユニフォーム購入者に特典カードを配布する。スマートフォンにカードの表面をかざすと限定動画が観られ、裏面をかざすとオリジナル壁紙がもらえるという仕様で、5月中旬以降に配布予定。
ビッグローブは「BIGLOBE TOUCHCARD」の今後の展開として、スポーツイベントでの活用を提案する。スタジアムでカードを配布して、試合中には選手データ、試合後にはダイジェスト動画を見せたり、あるいは訪日客が帰国後にカードを読み取った際には日本への再訪を促す観光情報を見せたりと、時間軸や場所で変化するコンテンツの配信も技術的には可能だとしている。