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ドコモとソニー、グアムで5Gを活用した遠隔運転の実証実験

 NTTドコモとソニーは、グアム島にある常設の5G検証環境「ドコモ5Gオープンラボ GUAM」と子会社のドコモパシフィックが2019年夏以降に開設する予定の屋外試験環境を利用して、5Gを活用した遠隔操作カートの共同実証実験を行うことに合意した。

ニューコンセプトカート SC-1

 実験に使われる車両は、ソニーが2017年に開発した「ニューコンセプトカート SC-1」。5台のカメラで撮影される映像をもとに周囲360度の状況を把握しながら、クラウドを介した遠隔運転ができる。また、車内には窓の代わりに4Kモニターが並び、遠隔運転に使われるカメラ映像にさまざまな情報やCGを重ねて表示するAR/MR技術も取り入れた車両となっている。

 ニューコンセプトカート SC-1は、これまでにも遠隔運転や車内外のデジタルサイネージへの映像伝送といった形で、ドコモの5G関連の実験に使用されている。今回の実験では、グアム島の5G試験環境が整備されたことで可能となった長距離間での遠隔操作をテストする。

 実験内容は検討中だが、日本にあるカートをグアムから遠隔操作する、あるいはその逆の実験が行われる予定。高速、低遅延といった5Gの特性を活かしながら、国を越えた遠隔操作に必要な伝送速度の確認や品質評価を行う。