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会員登録不要のデジタルギフト「QUOカードPay」開始、まずはローソンから

 クオカードは、既報の通り、スマートフォンを利用したコード決済型のデジタルギフトサービス「QUOカードPay」の提供を開始した。

年間5000万枚、700億円分を発行する「QUOカード」が電子化

 同社の発行するプリペイドカード「QUOカード」は、前身となるセブン-イレブンカードの時代から数えて今年で30周年を迎える。ギフト、懸賞、株主優待などさまざまな用途で使われ、既に広く認知された今でも、発行額は年々増えているという。

クオカード 代表取締役社長 近田剛氏

 2018年度の見込みでは、年間の発行額は700億円、発行枚数は5000万枚、利用回数は1.2億回に上る。同社の近田剛社長は、QUOカードが誰でも簡単に使える支払手段であること、そして人と人をつなぐコミュニケーションツールとしても機能していることがこのような支持を受けている理由と考える。

 そして、QUOカードPayはこれらの特徴を受け継ぎながら「スマートフォンで使える」という利便性を付加し、スマートフォンの簡単な使い方さえ知っていれば誰でも使えるサービスだと紹介した。

「もらう、ひらく、みせる」の3ステップで誰でも使えるサービスに

 QUOカードPayは、「もらう、ひらく、みせる」の3ステップで誰でも簡単に使えることを特徴としている。メッセージなどで受け取ったデジタルギフトのURLをブラウザで開くだけで、決済用のコードが表示され、加盟店での支払いに利用できる。

クオカード デジタルイノベーションラボ室長 瀧上宜哉氏

 同社デジタルイノベーションラボ室長の瀧上宜哉氏は、新たな決済サービスが乱立し本格的なキャッシュレス社会へと向かっていく中で、デジタルギフト体験とはどうあるべきかを徹底的に議論した上で、QUOカードPayは「誰でも簡単」「気持ちが伝わる」という2点を重視したと語る。

 アプリのインストールや会員登録、個人情報の提供などを必要とせず、誰でも簡単に、そして「ギフトをもらったけれど使うのが面倒」といった不満を感じずに気持ち良く使ってもらえるサービスを目指したという。

 なお、受け取ったギフトの利用自体にはアプリを必要としないものの、より利便性を高めるツールとしてAndroid/iOS向けアプリも用意されている。アプリを使うと複数のギフトを受け取った際に一括管理でき、「有効期限の短いカードを優先して使う」といった効率的な利用が可能になる。

 通常の決済サービスではなくデジタルギフトサービスならではのアプローチとして、従来型のQUOカードをやり取りする時のように「贈り主の気持ちが伝わる」工夫も盛り込まれている。受け取ったギフトを単に残高という数字として扱うのではなく、利用時には必ず贈り主が作成した券面が表示される仕様としている。

 3月26日のサービスイン時点では、まずはローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100で利用できる。近日中に、サンドラッグ、ドラッグトップス、Vドラッグ、トモズ、東急ハンズ、有隣堂、上島珈琲店も対応予定。

1億円分のプレゼントキャンペーン、「和牛」が声優を務めるCMも

 サービス開始を記念して、抽選で1人に「QUOカードPay」1億円分が当たるキャンペーンを実施。公式Twitterアカウントの応募用ツイートをリツイート、またはキャンペーンサイト上の応募フォームから応募できる。“1億円分”の使い道としては、通常のQUOカードPay加盟店に加えて、当選者に限り都内の百貨店で利用できるという。

 漫才コンテスト「M-1グランプリ」で3年連続準優勝を果たしたお笑いコンビ「和牛」の水田信二、川西賢志郎が声優を務めるWeb CMが公開され、発表会には両名も登壇した。キャンペーンについて川西は「M-1(グランプリの優勝賞金)が1000万円ですから10連覇分ですよね」とコメント、会場の笑いを誘っていた。