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オリジナル番組、雑誌、ゲーム……Appleが月額制サービスを強化
2019年3月26日 05:14
米Appleは3月25日(現地時間)に発表会を開催し、コンテンツサービスを中心に新サービスやリニューアルを発表した。今回発表されているコンテンツサービスは、いずれも月額課金制の、Appleが提供するサービス。広告を表示せず、オンライン広告に関連した利用者情報の取得を排除するとうたっているのも特徴に挙げられている。
いずれも発表時点では、日本での展開は明言されていないが、100カ国・地域以上で展開されるものについては、日本も含まれるものと推察される。
Apple News+
「Apple News+」は、300以上の雑誌や有力新聞紙、有料のオンライン誌をラインナップした有料のニュースサービス。提供は米国とカナダから開始し、2019年中に欧州(英国を含む)とオーストラリアにも拡大する。利用料は月額9.99ドル(初月無料)。提供開始は3月25日(現地時間)から。
Apple Arcade
「Apple Arcade」は、坂口博信氏やウィル・ライト氏など著名クリエイターによる作品を含む、新作や独占配信の100タイトル以上のゲームを、遊び放題としてラインナップする月額課金制のサービス。iPhone、iPad、Mac、Apple TVで利用可能。150カ国・地域以上で提供される。2019年秋に提供される予定。
Apple TV、Apple TV+
Apple TVでは、5月にアプリが刷新され使い勝手が向上、展開国・地域は100以上に拡大する。また、Apple TVアプリは今春にサムスン製スマートテレビでも利用できるようになるほか、将来的にはソニー、LGのスマートテレビやAmazon Fire TVでも利用できるようになる見込み。このほか2019年後半には、iPhoneおよびAirPlay 2と連携する形で、これらのスマートテレビで表示が可能になる。
さらに、オリジナル作品を配信する新サービス「Apple TV+」が発表されている。「Apple TV+」は月額課金制で、100カ国・地域以上で展開される予定。価格とサービス開始時期は今秋に発表される予定。
スティーブン・スピルバーグやオプラ・ウィンフリーをはじめ著名な俳優・女優やテレビタレントが次々に登壇、詳細は伏せられているものの、「Apple TV+」向けに新たな作品や番組を制作している様子を伝えている。
Apple Card
「Apple Card」は、iPhoneのためにデザインされたというクレジットカード。ブランドはMastercard。iPhoneのセキュリティチップや生体認証機能と連携したセキュリティ機能を搭載する。年会費は無料で、今夏に米国で提供される。
決済場所の表示といった利用明細の可視化を含む、各種の情報管理を分かりやすく簡単にすることで、健全で計画的な家計を支援するとする。Apple PayでApple Cardを利用すると、2%がバックされて「Daily Cash」として貯まり、利用する事が可能。Appleの製品・サービスをAppleから直接購入した場合は3%になる。
Apple Payが利用できない場所向けに、ICチップを搭載する物理カード(チタン製)も用意される。iPhoneに搭載するApple Cardとの連携が前提で、カード番号やセキュリティ番号は記載されず、裏面のサインも不要としている。物理カードでの「Daily Cash」は1%のバックになる。