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ドコモのIaaS基盤でセキュリティサービスオプションを提供開始

 NTTドコモは、ドコモのパブリッククラウドサービス「ドコモ・クラウド基盤」を利用する法人向けにセキュリティサービス「ドコモ・クラウド基盤ネットワークセキュリティサービス」を26日より提供開始する。

「ドコモ・クラウド基盤ネットワークセキュリティサービス」の運用イメージ

 「ドコモ・クラウド基盤」は、ドコモが法人向けに提供するIaaS(Infrastructure as a Service)基盤。仮想マシンインスタンス、仮想ネットワーク、オブジェクトストアなどを提供する。クラウドへのアクセス回線として、モバイル回線、固定回線の両方を使ったセキュアな閉域システム環境を構築できる。

 「ドコモ・クラウド基盤」では、これまでセキュリティサービスを導入する場合、顧客自身が個別にサードパーティ製品などを用意する必要があったが、本サービスの提供により、「ドコモ・クラウド基盤」とあわせて利用でき、顧客が「ドコモ・クラウド基盤」を利用開始する際に簡易にセキュリティ環境を整えることができるようになるとしている。

 提供されるサービスは、トレンドマイクロのNFV/クラウド向けネットワークセキュリティソリューション「Trend Micro Virtual Network Function Suite」により、デバイスとドコモ・クラウド基盤間の異常通信の検知や不正アクセスのブロックなどのセキュリティ機能を利用できる。

 ドコモとトレンドマイクロは、5G時代の新たなセキュリティソリューション創出に向けて、5Gの技術検証環境「ドコモ5Gオープンクラウド」で、技術検証を2018年7月から開始している。5G環境だけでなく、4G環境でも検証を進め、5Gサービスの提供開始に先がけて、4G環境で「ドコモ・クラウド基盤」のメニューとしてセキュリティサービスを提供開始することを決定した。

 今後、5Gの普及に伴い、デバイス数の増加やデバイスを狙う攻撃など、脅威の増加が予想されることから、クラウド基盤上のネットワークセキュリティを高めることで、デバイスへの長期的なセキュリティの担保を実現するとともに、セキュリティ対策のコストを軽減できるとしている。