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他キャリアとのVoLTE通話、ドコモ、ソフトバンクは10月から順次開始

 従来、VoLTEによる高音質通話ができるのは同一キャリアのユーザー同士での通話に限られていたが、ドコモ、au、ソフトバンクの3社間でのVoLTE相互接続の開始時期について、NTTドコモのR&D広報誌「テクニカルジャーナル」で言及され、話題となっている。本記事では、携帯キャリア3社に現在の対応状況を確認した。

 キャリアをまたいだVoLTE通話が実現されていなかった背景としては、各事業者のネットワークを接続するPOI(相互接続点)がIPベースの接続ではなかったことが挙げられる。回線交換方式のPOI付近で3G網相当の音声コーデックとなるため、全区間でVoLTE向けの音声コーデックが適用される同一キャリア内での通話とは通話品質に差があった。

 NTTドコモは10月から順次開始していると回答。同社の広報担当者によると、エリアやユーザーごとに切り替わるわけではなく全国で利用できるが、開始当初は一部の通話のみでVoLTEの相互接続が実現される。現状としては、通信状況、接続経路によってVoLTE通話となるケース、ならないケースがあるため、一度他社とのVoLTE通話ができた回線であっても、再度発信した際には従来方式での通話となる場合もあるという。

 ソフトバンクもNTTドコモと同様、10月から順次開始していると回答。KDDIは準備中との回答で、提供時期についてはまだ案内できる段階ではないとした。