ニュース

「HTC U12+」7月20日発売、前後デュアルカメラで“にぎって操作”も進化

 HTC NIPPONは、SIMロックフリーのAndroidスマートフォンの最新モデル「HTC U12+」を7月20日に発売する。価格は9万5000円(税抜)。

 同社オンラインショップ「HTC e-Shop」では予約受付を開始しており、先着500名に5000円のクーポンを提供する。MVNOでも取り扱われる予定で、当初はIIJmio、NifMo、楽天モバイル、LinksMateが取り扱う。

 「HTC U12+」(ユートゥエルブ プラス)は、海外で5月23日に発表されていたハイエンドモデル。狭額縁で6インチのディスプレイやSnapdragon 845を搭載し、感圧ボタンや、握って操作する「Edge Sense 2」により、片手でも操作しやすくした。前後にデュアルカメラを装備し、メインカメラの静止画はDxO Mark Mobileで103と、ハイスコアを実現している。

 防水・防塵に対応。FeliCaを搭載しており、おサイフケータイを利用できる。

 ボディカラーのラインナップはグローバル展開と同じで、ユニークな半透明ボディのトランスルーセント ブルーを用意するほか、セラミック ブラック、フレーム レッドの3色で展開する。

トランスルーセント ブルー
フレーム レッド、セラミック ブラック
特徴
仕様

主な仕様

 ディスプレイは6インチ、2880×1440ドット(QHD+)、537ppi、18:9の液晶ディスプレイ。色域はDCI-P3とsRGBをサポートし、HDR 10もサポートしている。

 チップセットはSnapdragon 845で、RAMは6GB、ストレージは128GB。最大256GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。

 メインカメラは1200万画素の広角カメラ、1600万画素の標準カメラを組み合わせたデュアルカメラで、光学2倍ズームや光学式手ぶれ補正も備える。インカメラはそれぞれ800万画素のデュアルカメラで、84度の広角撮影や背景ボケ、顔認識などが可能。動画は4K 60fpsの撮影やフルHDで240fpsのスローモーション撮影が可能。

 右側面には通常ボタンのように突起が3つ設けられているが、いずれも物理的な押下はできず、感圧センサーと微細な振動による触覚フィードバックで、ボタンを押したかのように感じられる仕組みになっている。また従来モデルのように、端末下部の両側面を握る圧力を感知するセンサーも搭載されている。

 オーディオ機能はハイレゾ音源の再生に対応。Bluetoothの高音質コーデックではaptX HD、LDACを利用できる。音声録音についても96kHz/24bitをサポートしている。

 通信性能ではCat.18をサポートし、5CA、4×4 MIMOなどで下り最大1.2Gbps、上り最大150Mbpsに対応する。

 対応バンドはFDD-LTEがバンド1/2/3/4/5/8/11/12/13/7/18/19/21/26/28、TDD-LTEがバンド38/41/42。W-CDMAがバンド1/2/4/5/6/8/19。GSM/GPRS/EDGEが850/900/1800/1900MHz。VoLTEがサポートされ、対応キャリアは今後案内される。

 無線LANはIEEE802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)で、MU-MIMOに対応している。

 音声アシスタントとしてGoogle アシスタントとAmazon Alexaを利用できる。指紋センサーを搭載。顔認証も利用できる。

 OSはAndroid 8.0。防水・防塵性能はIP68。バッテリー容量は3500mAh。外部端子はUSB Type-C(USB 3.1 Gen 1)。3.5mmのイヤホンジャックは搭載されない。

 大きさは156.6×73.9×8.7(最厚部9.7)mm、重さは約188g。

“挑戦的”な機能を搭載

 HTC NIPPON 代表取締役社長の児島全克氏は「グローバルの発表から少し遅れたが、日本向けの機能を盛り込んで、やっと発表できた」と自信をみせた。

HTC NIPPON 代表取締役社長の児島全克氏
VR、5G、AIが今後のHTCのテーマになると語った

 同社 プロダクト&エンジニアリングの川木富美子氏は、HTCがこれまで、独自の機能を搭載して製品を開発・提供してきたことを紹介。「HTCらしさが日本のユーザーに受け入れられた結果」とこれまで日本で展開してきたラインナップを振り返った上で、直近のモデルである「HTC U11」「HTC U11 life」では“挑戦的だった”というにぎるUI「エッジセンス」を搭載したことを解説した。

 川木氏は、「HTC U12+」はこの“挑戦的な姿勢”をさらに発展させたコンセプトで開発したとし、「エッジセンス2」やカメラ性能のスコア、カメラ機能、側面の物理ボタンを無くしたボタンレスデザインなどを紹介している。

HTC NIPPON プロダクト&エンジニアリングの川木富美子氏

「HTC U12+」のプレゼンテーション