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「あんしんフィルター」などのアプリの着信拒否機能、Androidで拒否できない仕様に

ドコモ、ソフトバンク、UQ mobileなどが仕様変更を案内

 NTTドコモとUQモバイルコミュニケーションズは、それぞれが提供しているスマートフォン向けのフィルタリングアプリ「あんしんフィルター」において、着信拒否機能が動作しなくなるとして、サービスの仕様変更や代替サービスを案内している。

 各社の案内を鑑みると、Androidの仕様変更により、アプリが着信を切断することができなくなったとみられる。

NTTドコモ

 NTTドコモは5月9日付で、「あんしんフィルター for docomo」アプリにおいて、Androidのセキュリティパッチレベルが2018年5月1日以降のバージョンに更新されると、通話発着信制限が有効になっていても、制限対象の電話からの着信が制限されず、着信するようになると案内している。

 また「あんしんナンバーチェック」アプリでは、拒否リストに登録した電話番号でも、拒否(切断)されず着信するようになる。設定で「拒否のみ」「拒否&警告」に設定していても、拒否(切断)されず着信し、警告画面も表示されない。

 ドコモでは代替サービスとして「迷惑電話ストップサービス」(無料)の利用を案内している。

 ドコモは今回のAndroidの仕様変更を受けて、「あんしんフィルター for docomo」の通話発着信制限機能は6月末で、「あんしんナンバーチェック」のマイリストと着信拒否機能は7月末で、それぞれ提供を終了する予定としている。

UQ mobile

 UQコミュニケーションズは5月28日付で、ドコモと同様の案内をしている。Androidのセキュリティパッチレベルが5月1日以降に更新されると、「あんしんフィルター for UQ mobile」アプリで、発着信規制設定で制限対象にしている電話番号から着信があっても、制限せず着信するようになる。

 同社では代替手段として、各端末の着信拒否機能を案内しているほか、「電話基本パック」(月額380円)に迷惑電話撃退サービスが含まれていると案内している。

 UQ mobileでは、「あんしんフィルター for UQ mobile」の発着信規制設定を2018年度秋頃に終了する予定としている。

ソフトバンク

 ソフトバンク(Y!mobile含む)は「あんしんフィルター」アプリで着信拒否機能を提供していないが、「迷惑電話ブロック」アプリ(基本パックは月額500円、単体で月額300円)において、同様に、Androidのセキュリティパッチレベルが2018年5月1日以降に更新されると、着信拒否機能が利用できなくなると案内している。同社では迷惑電話と拒否リストの着信時の設定を警告表示にすることで、迷惑電話からの着信を明示できるとしている。

 なお、KDDIの「あんしんフィルター for au」アプリでは、ソフトバンク同様に着信拒否機能は提供されていない。KDDIは迷惑電話対策のサービスとして「迷惑電話撃退サービス」(月額100円)を提供している。