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VTOLドローンからLTEでリアルタイムに映像伝送、ドコモが実験

 NTTドコモは、エアロセンス、福岡市と協力し、垂直離着陸機(VTOL)タイプのドローンを活用したリアルタイムの映像伝送実験に成功した。

VTOLドローン

 今回の実験では、飛行機と同じ形でなおかつVTOLというドローンにLTE対応の通信デバイスやカメラを搭載。平均速度90km/hで福岡市(九州本島側)と玄界島間を飛ばし、LTE経由でリアルタイムに映像を伝送することに成功した。

 一般的に広く利用されるドローンは、いわゆるマルチコプタータイプ。しかしVTOLタイプであれば、マルチコプターでは到達することが難しい、10km以上遠く離れた場所にも飛行でき、しかも約3倍速く到達する。LTE通信機能とカメラがあれば、たとえば大規模災害が発生した場合でも、VTOLドローンによる現地の観察が可能になり、人命救助などもより広い範囲で、スピーディに行えると期待されている。

 ドコモでは今後、災害対策のほか、測量や農水産といった分野、あるいはその他の用途でも、VTOLとLTEを組み合わせたサービスを検討していく。

ドローン用のLTE通信デバイス
映像を表示しつつ、飛行に関する情報も表示できるシステム