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平昌五輪開催の韓国で無料キャンペーン中、auの「世界データ定額」を試す

 auは、2月末まで韓国滞在中のユーザーが追加料金無しで国際ローミングサービスの「世界データ定額」を使えるキャンペーンを実施している。平昌オリンピックの現地観戦に出かけるauユーザーにとっては嬉しいキャンペーンだ。

1日980円の世界データ定額

 世界データ定額は、1日980円で毎月の契約容量の範囲内でデータ通信が行えるサービス。2016年7月に32地域を対象にサービスインしたが、2017年10月に163地域が対象となり、日本人の渡航先の約99.9%をカバーしている。

「世界データ定額」アプリを起動するか、到着後に届くSMSのURLにアクセスして「利用開始」をタップすると、すぐに利用できるようになる
残り時間も確認できる
仁川国際空港で行われているキャンペーンの案内

 auではそれまで、約24.4MBまで1日1980円、使い放題1日2980円という料金の「海外ダブル定額」を提供してきたが、料金体系をシンプルにし、接続先キャリアの設定も不要でより手軽に利用できるようにしたのが世界データ定額と言える。

 海外ダブル定額では、日本時間の0時~23時59分が1日としてカウントされるが、世界データ定額では、ユーザーが「利用開始」ボタンを押したタイミングから24時間使えるので、無駄も少ない。さらに、au STAR会員に登録(無料)していれば、毎月1回は1日分の利用料が無料になる。auユーザーなら使わない手は無い。

仁川空港にサポートカウンター、プレゼントも

 韓国の玄関口、仁川国際空港には、キャンペーンの期間中、「au設定サポート窓口」が各ターミナルのLG U+(現地キャリア)のカウンター内に設置され、日本語でのサポートを受けられる。さらに、世界データ定額を利用中のユーザーには、ハンドクリームや新羅免税店クーポンブック、空港からソウル駅までの鉄道の割引クーポンがプレゼントされる。

LG U+のカウンターに間借りする形で「au設定サポート窓口」が設置されている
「世界データ定額」利用中の画面を見せるとプレゼントを受け取れる

 2月11日、ターミナル1に設置されたカウンターを訪れ、担当者に聞いたところ、開設当初は平昌オリンピック開催前ということで1日20人程度の来客だったが、開幕後は1日50~60人がカウンターを訪れるという。世界データ定額を利用するには、「データローミング」の設定をONにし、「データチャージ」(登録無料)に加入している必要があるが、設定の仕方が分からない場合はこのカウンターに行けば丁寧に教えてくれる。。日本語でのサポートを受けられるという安心感も手伝ってか、鉄道の乗り場を聞かれたりすることもあるようだ。

 KDDI広報によれば、こうしたキャンペーンの効果もあってか、2割程度だった国際ローミングの利用率が3割程度に向上しているとのこと。

取材中、実際にお客さんがカウンターを訪れていた
カウンターでもらえるプレゼント
スタッフが食事などで離席している際も通話料無料の電話窓口でサポートを受けられる

オリンピック会場はモバイルWi-Fiルーター使用禁止

 なお、平昌オリンピックの会場は、会場内で提供される公衆無線LANサービスへの影響を考慮してか、モバイルWi-Fiルーターの持ち込みが制限されている。公衆無線LANが利用できるといっても、快適に利用できるかどうかはまた別の話で、何をするにしてもスマートフォンが無いと不安な時代だけに、現地で通信手段を失うことは避けたい。

 モバイルWi-Fiルーターが使えないとなると、現地のコンビニエンスなどでプリペイドSIMカードを購入するという手もあるが、SIMロックが解除された端末を持ち込む必要がある。また、そうやって現地SIMを利用するには、パスポートの写真を送るなど、アクティベーション(開通)に手間がかかり、到着した時間帯によっては、そもそもアクティベーションが行えない場合もある。

 そんな状況だけに、auの世界データ定額は現地でオリンピックを観戦するauユーザーの強い味方になっている。