ニュース

富士通の携帯電話事業、投資ファンドへ売却

 富士通は、携帯電話端末に関する事業を、投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループへ売却することで合意した。3月末をめどに関連会社の株式の譲渡を目指す。

 今回、譲渡対象となるのは、携帯電話事業を担う子会社の富士通コネクテッドテクノロジーズと、端末開発や製造修理を手がける富士通周辺機の事業を受け継ぐ新会社。

 譲渡後、富士通は富士通コネクテッドテクノロジーズの株式を30%、富士通周辺機の事業を受け継ぐジャパン・イーエム・ソリューションズの株式19%を保有する。富士通周辺機は今後、富士通の100%子会社としてプリンタの開発・製造などを行う。ファンドへの譲渡後も、arrowsブランドのスマートフォンや、らくらくホンシリーズが提供される予定。

 ポラリス側はらくらくシリーズやarrowsシリーズのブランド力や技術力を評価。らくらくシリーズのユーザー向けSNSなどからさらなる成長に向けた潜在力があるとして、独立した企業として携帯電話事業の企業価値の最大化を図る。