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オランダ発の次世代スマートバイク「VanMoof」に“東京モデル”

バッテリーや3G対応の防犯装置はすべてフレームに内蔵、電動アシストも

 VanMoof Japanは、スマートフォンと連携するスマート機能に電動アシストを組み合わせた次世代スマートバイク「Electrified X」の販売を開始する。出荷は10月以降になる予定で、価格は37万円。販路はオンライン直販サイト限定。

 5月23日20時から予約セールが実施され、500台限定で、予約金2万円、本体が25万(合計27万円)で販売される。購入はクレジットカードで、配送は無料。

VanMoof「Electrified X」

 VanMoof(バンムーフ)は、2009年にオランダのアムステルダムに設立された、次世代のシティバイクを開発している企業。都会の課題である交通渋滞や自転車の盗難、向かい風といったポイントをテクノロジーで解決していくというのが製品の特徴になっている。

 これまでは、ラインナップの中でスタンダードなモデルが輸入販売されていたが、今回発売される「Electrified X」は「東京」をコンセプトにデザインされており、日本で先行発売された後、グローバルで展開される。

「Electrified X」

 「Electrified X」は、専用スマートフォンアプリと連携が可能。機能は定期的にアップデートされるとしている。

 3Gによる盗難防止トラッキング機能が搭載されており、駐輪してある場所をアプリの地図で確認できる。盗難時には、VanMoofのレスキュー部隊(バイクハンター)が捜索を行い、見つかった場合は地域の警察と連携して対処する。見つからなかった場合は製品を交換(同製品を提供)する保証も用意される。

 3Gの通信機能はボーダフォンの通信モジュールが搭載され、日本も対応エリア。Kindleの3G対応モデルのように、ユーザー側に料金はかからない。

 搭載されるワイヤーロックはリモート解錠式で、フレームの操作ボタンやアプリからワンタッチのアンロックが可能。アンロックの前にはスマートフォンと連携して本人確認も行う。

 前輪のハブに電動アシストのためのモーターを内蔵。時速24kmまでアシストできるほか、1回の充電で最長約120kmを走行できる。

 「Electrified X」では、電動アシストに必要なバッテリーのほか、フロントライト、バックライト、GPSなどそのほかのスマート機能は、すべてフレームに内蔵される。

 東京・原宿には「VanMoof」のポップアップストアがオープンしており、試乗が可能になっている。

VanMoof創始者のひとり、Ties Carlier氏

主な仕様

 バッテリー容量は11.6Ah/36V。充電時間は約6時間で、バッテリーの取り外しはできない。電動アシストの走行可能距離はフルパワー走行時で約60km、エコノミー走行時で約120km。ハンドル左側のブーストボタンを押すとハイスピード走行が可能になる。

 前輪ハブに搭載されるモーターは出力250W。アシストのパワーは4段階に設定できる。変速ギアは2段変速。

 ホイールは24インチで、シュワルベ製耐久パンクベルトが採用される。チェーン部分は完全密封仕様で、テンショナー付きの防錆素材になっている。

 シートにはエアサスが内蔵される。ブレーキは前輪・後輪ともにディスクブレーキ。搭載される施錠機能は、リモート施錠式のワイヤーロック。また自転車の主要なパーツは盗難防止ネジで止められている。

 ラインナップされるボディのサイズはワンサイズで、適応身長は155~200cm。シートチューブ(ペダルクランク~シートポストの根本)は46cm、トップチューブ(サドル~ハンドル間)は61cm、ヘッドチューブ(トップチューブ~ハンドル間)は28cm、ホイールベースは192cm、トップチューブまでの高さは73cm。

 重量は18.4kg。カラーは4種類をラインナップする。製品の保証期間は2年間。