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葵わかながマイネ王の姿で登場、「mineo 渋谷」オープンイベント開催

 ケイ・オプティコムは、MVNOサービス「mineo」の東日本初の直営店で、同サービスの旗艦店ともなる「mineo 渋谷」を東京・渋谷のセンター街にオープンした。

 オープン日となる2月1日には記念イベントが開催された。PRキャラクターを務める女優の葵わかなも駆けつけ、テープカットに臨んだほか、カフェでコーヒーの試飲や初来店客にグッズを手渡すなどして、開店イベントに華を添えた。

 「mineo 渋谷」の店舗の内容は、前日に開催された内覧会の模様をニュース記事でお伝えしているので、そちらも参照していただきたい。

 1日の営業開始に実施されたオープン記念イベントには、ケイ・オプティコム 代表取締役社長の藤野隆雄氏がまず登場し挨拶を述べ、「mineoはユーザー数が50万を超えるまでに成長した。最近の契約者をみると、女性や若年層など一般の方々に広がっている。安心して購入していただくために、対面販売の拠点が重要になっている」と、旗艦店をオープンした背景を語った。

ケイ・オプティコム 代表取締役社長の藤野隆雄氏

 センター街という場所については「渋谷の一等地で、最高の立地。mineoを知らない人、これから使いたい人にも来てもらい、美味しいコーヒー・スイーツを味わってもらいながら、一人でも多くの方にmineoの良さを知ってもらいたい」と意気込みや期待を語った。

 このほかカフェ部分を運営するジョージ・クリエイティブ・カンパニー 代表取締役社長の天野譲滋氏や、渋谷センター商店街振興組合 理事長の小野寿幸氏が挨拶を行った。小野氏は「ここは何が入っても繁盛している。毎日10万人がこの通りに来ている。全国的なテナントが入り結果を出さなければいけないなかで、商店街としては安心・安全を提供し、増えている訪日外国人の方々にも、来てよかったと思ってもらえるようにしていく。渋谷といえば若者。いろんなエネルギーを借りて頑張っていきたい」と、環境面で支援していく方針を語っている。

ジョージ・クリエイティブ・カンパニー 代表取締役社長の天野譲滋氏
渋谷センター商店街振興組合 理事長の小野寿幸氏(右)

葵わかな「これが新しいフツーである!」

 全国放映が始まっているテレビCMでは「マイネ王」として王様の姿で出演している女優の葵わかな。特別ゲストで登場したこの日も、CMと同じ出で立ちで店頭に登場した。

CMなどと同様に「マイネ王」の姿で登場した葵わかな

 葵わかなは「たくさんの方にきていただき、マイネ王として嬉しく思っています」と挨拶すると、「渋谷は日本中のイマドキが集まる街。マイネ王ではなく私自身は(笑)、よく友達と『あの店に行かない?』と話をする。そんな街にmineoの店ができるのは嬉しい。いろんな方にたくさん使ってもらいたい。携帯電話だけでなくカフェやスイーツもあり、人と人がコミュニケーションができるとても素敵な場所」とアピール。

 「渋谷に、『mineo 渋谷』がある。これが新しいフツーである!」と、CMさながらに拳を上げて勢いよく宣言。「ぜひ遊びに来てください」とセンター街を通りかかる人にも呼びかけた。

「これが新しいフツーである!」

 オープニングイベントではこの後、入口前でテープカットが行われた。また、開店時間を迎えると、来店第1号となる客に藤野社長と葵わかながオリジナルグッズを手渡した。

100MBでコーヒーが100円引きになるデモ
普段はコーヒーを飲まないという葵わかなも頑張って試飲。一方、「VERY FANCY」のスイーツには「これ美味しいんです!」と目を輝かせていた
左端はパンケーキ王子こと、VERY FANCYを運営するMs.代表取締役の杉本悟氏、右端は猿田彦珈琲 代表取締役の大塚朝之氏
「mineo 渋谷」来店第1号の客にグッズを手渡した

4階にSpotifyコーナー、玉木社長も駆けつけmineoとの共鳴ポイントを解説

 オープニングイベントの後半では、スポティファイジャパン 代表取締役社長の玉木一郎氏とケイ・オプティコム 取締役 経営本部 副本部長の橘俊郎氏が、mineoとSpotifyが連携する取り組みなどについて説明した。

ケイ・オプティコム 取締役 経営本部 副本部長の橘俊郎氏(左)、スポティファイジャパン 代表取締役社長の玉木一郎氏(右)

 「mineo 渋谷」の4階、「マイネ王」の会員向けフロアには、「Spotify」のプレミアムコースを体験できる端末が置かれている。ヘッドホンも「Spotify」のロゴが付いたオリジナルモデルになっている。

 橘氏は「Spotifyは4000万曲以上の、多くの楽曲を無料で提供している。無料でこれだけの楽曲を視聴できるのは、“新しいフツー”だと思う。我々もMVNOに“新しいフツー”を導入したいということで、いろいろな取り組みをしている。Spotifyとコンセプトは似ている。Spotifyが日本でサービスを開始する当初から、是非コラボしたいと考えていた」と、Spotifyと取り組んでいるコラボレーションの経緯について語り、mineoスイッチで、パケット消費をしない200kbpsに制限してもSpotifyを利用できる点や、4階にはSpotifyとのコラボによる動画が流れていることなども解説した。

 玉木氏は、「すでにmineoユーザーで、Spotifyを使っているユーザーからは、mineoスイッチをオンにしても使えることは非常に高い評価をもらっている。mineoユーザーは、コストコンシャスで、適切なサービス・価格に敏感。フリーミアムも聞ける、でもパケット代がかかってしまったらフリーミアムの魅力が半減してしまう。mineoスイッチのおかげでいつでもどこでも聞ける環境になっている」と、ユーザーの声を代表する形で、mineoの取り組みを評価。「マイネ王」などコミュニティの取り組みについても、SNSでダイレクトにサポートするSpotifyの取り組みなどから、企業姿勢、ブランドへの姿勢が似ていると指摘、「非常に共通する、共鳴する部分を持っている」とした。

MVNO店舗が集まる渋谷は相乗効果にも期待、ソフトバンク網「しばらく予定はない」

 オープニングイベントの後に実施されたケイ・オプティコムの藤野社長への囲み取材では、渋谷がMVNOの店舗の激戦区になっており、その差別化の施策が聞かれた。藤野氏は「mineoそのものがほかと違うサービスをやってきている。分かっていただいたら商品として差別化はできると思う。(MVNOの)店舗が集まっているのは、逆に相乗効果が出てくる。お客さんにとってもプラスになる」とした。

囲み取材に応じるケイ・オプティコムの藤野社長

 渋谷の中でも今後発展が見込まれる再開発が盛んな地区ではなく、センター街に出店した意図については、「今MVNOは上り調子。今、この時点で伸ばしていかないといけない。遅れてはいけない。そういうこともあり、こういう店を早急に作った」としている。

 「mineo 渋谷」が、当初は新規契約の業務が中心になっている点については、「いずれ既存のユーザーの機種変更など、ケアできるようにしたい。店舗はすべて対応できるようにしたい」と答え、今後業務内容を拡大する方針が明らかにされた。

 大手キャリアのサブブランドの攻勢については「どれだけのコストでどれだけのサービスの価格になったのか、そのあたりの開示(が課題)。特にauの場合は別会社で(※KDDIに対するUQコミュニケーションズ)、きちっとやっていただかないといけない。透明性を上げていただきたい」と指摘している。

 1日には日本通信がソフトバンク網を利用するサービスを発表したが、ソフトバンク網について聞かれると、藤野氏は「やはり3社の中で一番、接続料が高い。ソフトバンクの端末も、(SIMロック解除などで)ドコモ網につながる。そういう意味ではドコモとauに対応していれば、ほとんどすべての端末をカバーできる。しばらくはソフトバンクと繋ぐ予定はない」と回答している。