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ドコモがHTCへの特許侵害訴訟取り下げ、必須特許でライセンス契約

 NTTドコモは、HTCと3Gや4Gなどモバイル通信用の技術に欠かせない必須特許のライセンス契約を締結した。ドコモが保有する特許に関するもので、HTCからドコモへライセンス料が支払われる。あわせてドコモでは、HTCグループに対する特許侵害訴訟を取り下げた。

 モバイル通信技術における必須特許とは、標準規格に準拠する製品を製造する際、ライセンス契約が必須となる特許。ライセンスがなければ特許権の侵害を回避できないという。これまでドコモでは、必須特許を用いる他社に、パテントプール(複数社が保有する必須特許を一括してライセンスする仕組み)、あるいはライセンス料の支払いを求めてきており、HTCに対しては個別にライセンスの交渉を申し出ていたという。

 既にドコモからライセンスを供与する企業は10社を超えているが、ドコモから公開されているのは、LG、ファーウェイに続いて3社目となる。