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有料動画トップは「プライム・ビデオ」、45%が利用
ICT総研調査
2016年11月11日 13:25
ICT総研は、有料の動画配信サービスの利用動向に関する調査結果を発表した。Amazonの「プライム・ビデオ」が、有料動画サービス利用者の半数近くに利用されていることが分かった。
ICT総研が10月に実施した調査では、ユーザーの68%は無料動画配信サービスのみを利用しており、有料の動画配信サービスを利用するユーザーは12%だった。かつては1本数百円で視聴するペイパービュー(PPV)方式が主流だったが、月額1000円以下で見放題になる「定額見放題」の利用も急増している。
プライム・ビデオが引き離す、2位はHulu
有料動画サービス利用者のうち、45%はAmazonの「プライム・ビデオ」を利用していると回答した。年間3900円(税込)で動画配信だけでなく、配送料無料や音楽聴き放題などのAmazonのサービスを利用できることから、コストパフォーマンスが高いと認識されているようだ。
利用率は27%という次点の「Hulu」は、月額933円(税別)の見放題サービス。米国発のサービスでハリウッド映画などのコンテンツに強い。日本向けサービスは日本テレビの子会社が運営しており、国内向けコンテンツも強化している。
3位以下は、ヤフー系列の「GYAO!」(16%)、NTTドコモとエイベックスが提供する「dTV」(15%)、楽天の「楽天SHOWTIME」(12%)と続いた。
タブレット視聴、普及せず
パソコンユーザーの74%は、パソコン上で動画配信サービスを視聴していると回答した。パソコンの次に動画視聴に利用されているのはスマートフォンで、54%だった。一方、タブレット端末での視聴は24%、テレビで動画配信サービスを視聴していると答えたユーザーは、9%にとどまった。
映画コンテンツが強い
有料動画サービスユーザーの視聴コンテンツは洋画が66%と最も多く、次点は邦画で58%だった。以下、海外ドラマ(45%)、アニメ(42%)、国内ドラマ(40%)と続く。ICT総研は、6位以下の、音楽ビデオ(21%)、趣味・エンタメ(20%)、ドキュメンタリー(18%)に注目。コアなファン層に視聴される傾向があるこれらのコンテンツは、動画配信サービスに欠かせない素材だとした。