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ガスメーターの管理に「LTE カテゴリー1」を活用、ソフトバンクと東京ガス

 ソフトバンクと東京ガスは、ガスの消し忘れ管理サービス「マイツーホー」にて、IoT向けの通信規格「LTE カテゴリー1(Cat.1)」を活用する実証実験を開始した。期間は2016年10月~2017年3月の6カ月間で、対象は東京都内の住宅約500戸。

実証実験で利用されるLTE カテゴリー1対応の通信端末

 「マイツーホー」は、東京ガスが提供するサービスで、外出先からガスの消し忘れを確認したり、遠隔でガスを停止したりできる。同サービスでは、自宅のガスメーターと東京ガスの管理センターの間で、専用の通信回線を利用している。

 このうち、ゲートウェイ~管理センターの通信は、今までPHSなどが利用されていた。今回の実証実験は、このPHS区間の通信を「LTE カテゴリー1」に置き換えるもの。LTE カテゴリー1は、IoT機器向けの通信規格で、消費電力を抑えつつ下り最大10Mbpsのデータ通信を利用できる。集合住宅などの屋内に設置されたガスメーターでは、PHSよりも安定して通信できるという。

 実証実験用の端末には、ソフトバンクがエイビットと共同で開発したLTE カテゴリー1対応の通信モジュールが搭載される。実験を通して、東京ガスは通信成功率や所要時間を確認し、ソフトバンクは実用化に向けた課題抽出を行う。将来的なスマートメーターによる自動検針への応用も検討される。