インタビュー
「MEDIAS U N-02E」開発者インタビュー
「MEDIAS U N-02E」開発者インタビュー
PLUSPROOFでアクティブユースを狙う
(2012/12/3 16:25)
これまで、MEDIASというと、薄い、スリム、スタイリッシュ、エレガントといったキーワードが浮かんでくる。しかし2012年冬モデルとして発表された「MEDIAS U N-02E」の外観は、これまでのMEDIASのイメージを覆すカジュアルなデザインだ。
カジュアルラインというと、スペックを絞り込み、手に取りやすい価格設定という方向に向きがちだが、N-02Eは単なる全部入りにとどまらず、性能として手に取りやすい方向を追求したモデルに仕上げてきた。IPX5/8の防水防塵性能に加え、対衝撃性能としてMIL規格に準拠した性能を持ちながら、日常の中に溶け込む自然なデザインにまとめあげている。G'zOneの性能は魅力だが、ちょっとワイルド過ぎて持ちにくいと考えていた層のハートをジャストミートしそうなスペックなのである。
その開発の背景について、NECカシオモバイルコミュニケーションズ モバイル事業本部 商品企画部 主任の板本真一氏、同事業部 クリエイティブスタジオ 主任の島村孝博氏、同事業部 プロダクトデザイン部 デザイナーの北川大輔氏、同事業部 事業推進部 主任の友田光氏にお話を伺った。
コンフォートラインの「MEDIAS U」シリーズ初の端末
――今回登場したN-02Eは、MEDIASの名前を冠していますが、従来の薄型MEDIASのイメージとはだいぶ違いますね。
板本氏
現在MEDIASは、究極のハイスペックラインの「MEDIAS Z」、上質なスタイリッシュラインの「MEDIAS X」、愛着の沸くコンフォートラインとしての「MEDIAS U」という、3つのカテゴリーで展開しております。今回発売する「N-02E」は、「MEDIAS U」シリーズとして、ドコモさん向けに初めてリリースする端末となります。
――「U」にはどのような意味があるのでしょうか。
板本氏
「MEDIAS U」は、手軽さと使いやすさの両立というのがコンセプトのラインですので、ユーザビリティ、“あなた”のYouなどの意味を込めています。
デザインとしてはご覧の通りごく普通のスマートフォンなんですが、どんなところでも持って行けるアクティブかつスタイリッシュなデザイン、水や傷、落下などの衝撃に強い「PLUSPROOF」(プラスプルーフ)性能、妥協のない充実のスペック、の3つが大きなポイントです。
――MEDIASというと、薄型でエレガントなイメージが強かったのですが、今回のモデルはそうではない、全く新しいシリーズというわけですね。「PLUSPROOF」についてもう少し教えてください。
板本氏
「PLUSPROOF」には、あらゆるシーンでご利用いただけるような“5つのガード”をご用意しました。1つ目はN-03CやG'zOneでもおなじみの「耐衝撃性能」ですね。これはアメリカ国防総省規定のMIL規格に準拠した試験をクリアしています。具体的には1.22mからの26面落下の試験をこれ1台でクリアしているんです。内覧会や発表会で実際にお客様の目の前で落としてみましたが、かなりの反響でした。普段使いでもうっかり落としてしまうことはあると思いますが、ちょっと落としたくらいでは壊れにくい作りになっているので、アウトドアなどでも安心してご利用いただけるでしょう。
続いてのガードは「防キズ性能」です。液晶に、厚さは従来の薄型モデルの約1.5~1.6倍ぐらい、押し圧の強度は従来の薄型モデルと比べて約2倍という「Corning Gorilla Glass 2」を採用していますので、傷がつきにくくなっています。
そして「防水」と「防塵」ですね。こちらはIPX5/8とIP5Xの性能なので、雨、水しぶき、粉塵、砂塵を気にすることなく使えます。アウトドアスポーツをされる方にはいいかもしれません。
最後は「防指紋&防汚コーティング」です。新塗装に加え、ファブリック調のリアカバーを採用することで、指紋や汚れをつきにくくしました。これらの機能を備えながら、手に優しく馴染むフォルムになっているというのが「N-02E」の魅力だと思います。
堅牢ながらも日常の中に自然と溶け込むデザイン
――MIL規格の耐衝撃性能というと、真っ先にG'zOneが浮かぶのですが、それとは違うのですか?
北川氏
G'zOneに近いンセプトや考え方はありますが、デザイン観点からいう違います。G'zOneはマニッシュで男性らしい、道具としてのデザインになっています。まさにギアに近いデザインです。
「N-02E」は生活全体に馴染むような見せ方をしてます。もっと日用品に近いイメージです。たとえば今回「PLUSPROOF」の中で、落下に対する保護対策として、端末の上下にバンパーのパーツがついていますが、こういうものはともすると、いわゆるオフロードのバンパーらしいデザインになりますよね。でも「N-02E」はそうではなくて、機能性を崩さずに、ワイルドさよりも日常的なカジュアルさをイメージしてまとめています。
――G'zOneはターゲットとして男性色が強いですが、このモデルについては女性をターゲットにしているということでしょうか。
北川氏
日々の暮らしを楽しみながら生活していく10代から20代の男女をメインターゲットに、よりカジュアルに、気軽に、もっとアクティブに使えるようデザインしています。休日の早朝にジョギングをしたり、犬の散歩をしたり、ヨガをしたりして、日々をポジティブに、肩肘張らずに生きて行こうと考える方たちがターゲットです。
携帯電話の時代からそうだとは思いますが、今のスマートフォンは、朝目覚まし時計代わりに使って起きてから、夜、またアラームをセットして枕元に置いて寝るまで、ずっと人に寄り添っていますよね。昼間も日常の中に欠かせない存在になっています。そんな中で、スマートフォンは精密機械的なイメージが強いと思うんですが、手に優しくフィットし、ちょうどいいサイズ、ちょうどいいフォルムで、より気兼ねなく生活を楽しくするためのデザインをテーマに考えています。
――端末の色ですが、黒いボディにピンク、白にグリーンという差し色が印象的ですね。
北川氏
白と黒は、今のスマートフォンの定番なんですが、ビタミンカラー的な発色のいい色を配色することで、単調にならず、持っていて気分が明るくなったり、自分らしさが表現できればと考えました。差し色の部分は何度もやりなおしてながら精査して、精度を上げていきました。色としては鮮やかで綺麗な色が出てるはずです。
島村氏
今回のコンセプト「PLUSPROOF」に込めた5つのガードというメッセージを踏まえて、スポーツ用品でも見られるような、コントラストのある色を使いまして、アクティブな仕上げにしております。色の仕上がりとか雰囲気によって装置の印象が変わってしまうのですが、差し色を入れることで、地味にまとまりがちなところにカジュアル性が生まれて、気軽に手に取れるようになっていると思います。
――先ほど防指紋でファブリック調というお話がありましたが、光沢モデルが多いドコモのラインナップとしても珍しいのではないでしょうか。
板本氏
アンケート調査したところ、光沢のあるものだと指紋がつきやすいというネガティブな意見を持った方が多くいることが分かりました。
北川氏
今はわりとつるっとした光沢のあるシンプルなフォルムが主流だと思いますが、「N-02E」は指紋がつきにくいサラサラした手触りの特殊な塗装をして、さらにファブリック調のテクスチャーを付けることで、手に触ったときに、ハッと気づく感じがあると思います。汚れを落とす、つきにくくする機能性もあるんですが、手に持ったときの触感、視覚だけじゃなく触覚の部分もデザインとして考えました。
また、これで落としにくいグリップ感も生まれています。過度に守られてるハードな感じで出すのではなくて、シューズでいえば、スパイクではなくて、カジュアルなジョギングシューズみたいな感じと言えばいいでしょうか。体は守るけれどもファッション性も楽しめる、みたいな部分をデザインソースの1つにしています。
島村氏
差し色を生かす意味でも、ボディのツヤを少し落としたほうが差し色が生きるかなというのもあります。もしこれが光沢だったら、ボディの差し色が同化してしまうので、デザイン的にもここまでのインパクトはでなくなると思います。
――リングストラップが同梱されているということなのですが、これはどうしてでしょうか。
島村氏
アクティブに、常に持ち歩いていただいて、いろんなシーンで使っていただきたいという思いからですね。いろんなお客様がいるというお声もありますので、ストラップの径も少し大きめにして、いろんな方の手が入るように配慮しています。ストラップの長さも、長すぎず短すぎず。その辺は気にしています。
北川氏
カラーはそれぞれ端末の色に合わせて同梱しているんですが、シンプルなフォルムですが、内側にラウンド感がとってあって、触ったときに優しく馴染むようにしています。
――落下防止にも一役買いそうですし、盗難防止にもよさそうですね。このリングは取り寄せられるんですか?
板本氏
内覧会などでも、思いのほか、好評な意見をいただいていているのですが、あくまでも試供品という扱いです。
友田氏
本体へのストラップの付けやすさもなにげに好評でした。カバーを外して、輪をかけるだけなんです。
性能はN-07Dと同等の全部入り
――スペックは十分ということなのですが、妥協されている部分はないのでしょうか。
板本氏
性能的には、薄型の「MEDIAS X」のモデルであるN-07Dと同じスペックを網羅しています。今回はXiにも対応しておりますし、NOTTVにも対応させていただいております。
ただ、一点だけ、液晶のサイズだけはN-07Dが4.3インチのHD液晶だったのに対し、こちらは4.0インチのWVGAになっています。液晶サイズを大きくするとその分端末も大きくなってしまうので、今回は手に馴染むというところを大事にしたいと考えて、あえて4.0インチのWVGAを採用しています。
――構造的な話でいうと、従来のMEDIASは上側に基板、下に電池、両脇をフレームで固めてと、そういう設計思想があったと思うんですが、今回のモデルはどういう構造になっているのでしょうか。
板本氏
おっしゃられたとおり、上に基板を持ってきて、下は電池だけというのがMEDIASの薄型モデルだったんですが、「N-02E」は一枚基板といって、基板を下の方まで持っていっています。下まで基板を持ってきたほうが衝撃に対して強いんです。
島村氏
通常の薄型モデルは洗練されたイメージを出すために薄く平たいんですが、今回のポイントはそこではないので、持ちやすさや耐衝撃性を優先させた実装方式になっていますね。
――実装といえば、イヤホン端子が3.5φになっているのは見逃せませんね。変換アダプターがいらないので、ユーザーは相当うれしいのではないかなと思います。
板本氏
そうですね。今期から初めて3.5φ搭載させていただきました。キャップがなくても大丈夫です。
――どうして今回は普通に3.5φの端子になったのでしょうか。
島村氏
お客さんからの要望が多かったというのが一番大きな理由ですね。「PLUSPROOF」のモデルはユーザーフレンドリーでありたいので、お客さんからの要望に応えるという意味で必然だったと思います。
板本氏
以前から3.5φを入れて欲しいという声は多かったんですが、これまでは薄型にこだわっていたため、トレードオフという形で平型端子を採用していました。しかし、ウエイトを置きすぎていたところもあるかもしれないというのも反省点としてありまして、今回から3.5φにしました。今後はそこは一切譲れないという項目にはなっておりますので、後続モデルも全て3.5φになります。
――薄型にすると3.5φは難しいんですか? 今回はこの厚さだからできたということでしょうか。
島村氏
そうですね。物理的な問題として、ジャックを入れる部品自体のサイズが限られてしまい、厚みが出てしまいますし、薄型モデルだと、どっちを優先するのか、という話になってしまうんですね。今後、もっと小型のデバイスができてくれば状況は変わるんでしょうが、当然、防水とか防塵の性能はクリアしなくてはいけないので、そうなるとやっぱり必要な物量感というのはできてしまいます。ただ、今後はしっかり搭載させていただきます。
「SNSシェア」「受信リマインダー」などユニークな機能も多数
――ユニークな機能が多く搭載されているようですが、ご紹介いただけますでしょうか。
板本氏
「SNSシェア」「ついっぷるテレビ」「受信リマインダー」「Wi-Fi自動オンオフ」「キーボードのサイズ変更」の5つをご紹介します。
まず「SNSシェア」ですが、これはFacebookやmixi、TwitterといったSNSに、すぐ写真をアップロードできる機能です。カメラの設定で「SNSシェア」をオンにしていただきますと、好きなSNSやメールなどのアプリ、機能をあらかじめ4つまで登録しておけます。撮影のときにカメラボタンを押すと、設定したSNSが円になって表示されるので、投稿したいSNSに指をスライドさせるだけで投稿できるんです。通常ですと、一旦保存した写真を選択してから投稿先を選ぶという流れになりますが、「SNSシェア」の場合は、「シャッターを切る=投稿画面が表示される」というイメージですね。あとは本文なりコメントなりを書けばいい状態です。
――普通にサブメニューから共有できるものは基本的に設定できるということでしょうか。
板本氏
その通りです。
――フリックして撮影というスタイルになるので、手ぶれしやすいんじゃないかという気がしなくもないんですが、いかがでしょうか?
板本氏
あまり勢いよくやると手ぶれするかもしれませんので、そうならないようコツをつかんでいただければと思います。とにかく一手間減らすというところでこの機能を搭載したので、一刻も早く共有したいというときに使っていただければと思っています。
――撮影した写真はローカルにも残るんでしょうか。また、撮影サイズなどの調整はできるんでしょうか。
板本氏
カメラボタンを触ったときに丸いメニューが出るかどうかの違いなので、操作やメニューは通常のカメラと全く変わりません。そのままカメラボタンを離せば撮影・保存されますし、瞬撮もできますし、サイズも変更できます。「SNSシェア」で投稿した写真はちゃんと保存されるので、改めてどこかに送信したりといった使い方もできます。
――「ついっぷるテレビ」、今回も搭載されたということは、結構反響があったのですね。新しくなった部分はありますか。
板本氏
はい。ご好評いただきましたので、さらに進化させて搭載しています。N-07Dのときは、盛り上がり度が分かるウィジェットでしたが、今回は盛り上がり度に加えて、今どういう話題で盛り上がっているかという「ホットワード」も分かるようになりました。ウィジェットのサイズも大きくなりまして、今12個登録できるのですが、どのテレビ局が盛り上がっているかというのをツイート数のバーを表示しているのと、盛り上がっている話題が「ホットワード」として同時に確認できます。
――「ホットワード」というのはテレビ関連の話だけでしょうか。
板本氏
はい、テレビ関連だけです。ふとした瞬間に、「あ、今すごい盛り上がってるところがある。何かな?」と思ってワンセグを起動していただくとか、家にいたときにもちょっと見て「おや、何チャンネルが盛り上がってる」となればテレビをつけていただくですとか、そういった導線として使っていただくことができるようになっています。
それから、「ついっぷるテレビ」で番組を見ていると、テレビ局のハッシュタグで検索した結果のツイートが同時に見られるようになっていますが、そこに追加のハッシュタグの設定もできるようになりました。テレビ局のハッシュタグでつぶやく人もいれば、番組名のハッシュタグでつぶやく人もいるんですね。ですので、たとえばNHKと何か、といったように設定すれば、自動的に取り込んで表示することができるようになりました。
――「受信リマインダー」とはどんな機能でしょうか。
板本氏
今回初めて搭載した機能なんですが、歩いているときというのは、電話や、受信したメールに気づかないことがありますよね。そういったとき、信号待ちなどで“止まったとき”に改めて通知してくれるというものです。着信に気づかないまま、だいぶ時間が経ってしまったということが防ぎやすくなります。
――外ですと騒音などで気づきにくいこともあると思うんですが、特別な通知方法があるのでしょうか。
友田氏
着信音同様に、通知音は変えられます。マナーモードでも、バイブのON/OFFが選択可能になっています。
――夜中に着信した迷惑メールが何度も再通知されるということはないのでしょうか。
友田氏
それはないです。加速度センサーによって、動きを検知していて、動いているときに取り逃がしたものを、止まったときに通知するというものなので、寝ている間の受信、着信の再通知はありません。
初期設定は電話のみですが、SPモードメールやGmailやショートメールやスケジュールなど、通知するアプリケーションを選択できるようになっています。また、最大何回まで再通知するといった、スヌーズ的なことも設定できます。
――特に緊急性の高そうなものとか、この人の着信とか、そういう特別扱いは可能でしょうか。
友田氏
今はできませんが、今後そういう要望があれば、そういったカスタマイズも検討します。
――「Wi-Fi自動ON/OFF」というのはどういう機能でしょうか。
板本氏
登録したWi-Fiエリアから遠いところ、関係ないところにいるときは、できるだけWi-Fiを探さないようにして、登録したエリアに入ったときに、自動的にWi-Fiがオンになる、省電力にもつながる機能です。ちょっと設定していただかないといけない部分がありますので、初期設定ではオンになっていませんが、Wi-Fiを設定する際のウィザードで出てくるようにしています。
――基地局を見て判定しているとなると、自宅に帰ってなくても基地局エリアに入ればオンになってしまいそうな気もしますが……。
板本氏
確かに郊外に行くと1つの基地局がカバーするエリアは大きくなりますが、都会ですと小さくなります。かなりチューニングしながら作りましたが、リリース後にいろんなお声に耳を傾けながらさらにチューニングしていきたいと思っています。
――チューニングの結果は、アップデートで反映させられるのでしょうか。
板本氏
必要であれば反映させることもできると思います。見に行くタイミングをどれくらいの頻度にするとか、そういったものも含めてチューニングします。
――サードパーティ製のアプリにもこういう機能をもったものがありますが、メーカーでなければできない部分というのはありますか。
板本氏
そうですね。作っているメーカーでなければ触れない部分にも手を入れてあります。やはりサードパーティさんのアプリの場合、探してダウンロードして使っていただかないといけませんが、端末に結びついたアプリがプリインストールされているというのもメリットだと思います。
――「キーボードのサイズ変更」というのは何か特別な仕掛けがあるということですか。
板本氏
指定のサイズを選ぶのではなく、たとえばテンキーの上をドラッグすると、柔軟にサイズが変えられるようになっています。お客様の手のサイズによっては、大きいほうがよかったり、小さなほうがよかったりという声がありましたので、今回この機能を搭載させていただきました。QWERTYキーの場合は、片手で操作しやすいように左右いずれかにまとめることができます。
――既存の機能で改善されている点などあったらご紹介ください。
板本氏
ステータスパネルですね。上に並んだ機能スイッチの内容や順番をカスタマイズできるようになっています。使わないものは表示させないことで、スッキリご利用いただけます。また、ステータスパネルの表示内容も、指で長押ししながら上下させることで順番を入れ替えられます。
従来のモデルから搭載していたドキュメントが作成できるアプリの「Quickoffice」に加え、ファイルマネージャーというファイルを管理しやすくするアプリも搭載しています。
それから、急速充電にも対応しました。これで、朝の急いでいるときでも、今までのものよりだいぶ早く充電できるようになっています。電池容量は1720mAhですが、液晶サイズが小さいという部分もプラスに働いていまして、連続待受時間は3Gだと520時間、LTEだと370時間。十分長持ちで使っていただけるモデルになっていると思います。
――Androidのバージョンが上がるにつれて失われたものにフロントキーがあると思うのですが、N-02Eにはしっかり残されているのにも好感が持てました。
友田氏
ありがとうございます。使いやすさを意識した端末なので、メニュー、ホーム、バック、いずれもあったほうがいいということになりました。こちらは押しやすさにもこだわっています。
板本氏
今冬のドコモさんのモデルでフロントキーが3つついているのは「N-02E」だけです。内覧会でも評価していただいて、全部あるのはいいねと言っていただけたり、握りやすいね、しっくり来るねというお声はいただいております。こだわったところが評価されているのかな、と非常にうれしく思っているところです。
それから、キーついでではありますが、サイドキーを長押しすると、ライトがつくようになっています。覚えておいていただくと便利です。
――ちなみにOSは当初4.0で出てきますが、その後のアップデートの予定はいかがでしょうか。
板本氏
今後検討していきたいと思っています。
――本日はどうもありがとうございました。