【WIRELESS JAPAN 2009】
音声認識を使った“アシスタント”やチケット販売


ディスプレイ上に女性が表示された「おしゃべりアシスタント」
歩数計データなどを取得

 ドコモブース内で、「音声対話型インターフェイス」と名付けられた機能の紹介コーナーでは、ユーザーの生活を手助けするアプリケーションや、チケット販売アプリケーションが紹介されている。

 ユーザーの生活を手助けするのは「おしゃべりアシスタント」と名付けられた機能で、テレビやパソコンの画面上に女性が登場し、ユーザーに向かって話しかけてくる。ディスプレイに接続されたリーダーライターに携帯電話を置くと、FeliCa経由でユーザーを認識し、歩数計データなどを取得し、画面上に表示する。

 メインメニューとして、目覚ましの電話をかけてくれる「アラームコール設定」、帰宅時の電車乗車中に寝過ごして最寄駅を通過してしまうことを防ぐ「寝過ごし防止コール設定」が用意されている。これらの機能の利用やユーザーの健康状態を登録する際には、画面上に表示された電話番号にかける、という流れになっている。実際にかけてみると画面上の女性が電話をとる映像が流れ、まるで一対一で通話しているような感覚で、「今日は脂っこい食事だった」などの情報を話しかけると、音声認識サーバー側で解析して、データを登録する。また、シナリオ制御サーバーも用意され、人工的な音声ガイダンスではなく、より自然な会話になるよう会話のフレーズを選択する。

 もう一方の「しゃべってチケット予約」も同様の流れで、特定の電話番号に電話して、「大阪に行きたい」と喋ると、新幹線チケットの購入スキームに移行する。専用アプリも用意され、アプリを起動してから同じ内容を喋ると、携帯電話のディスプレイには、チケット購入の手続き画面が表示される。

 チケット予約やアラーム設定といった機能だけで見れば、すぐにでも実現できる機能だが、音声で対話しながら手続きを行うことで、機械の操作に長けていないユーザーでもスムーズに扱えることがメリットの1つとされている。

チケット販売の専用アプリ音声で入力すると画面に反映される

 

(関口 聖)

2009/7/22/ 17:29