【Mobile World Congress 2010】
ブロードコム、iPadやNexus One搭載の「BCM4329」などを展示


 チップベンダーのブロードコムのブースでは、「Bluetooth 3.0+HS」や、BluetoothとWi-Fiをワンチップにした「BCM4329」などが展示されていた。

 「Bluetooth 3.0+HS」は、無線LANとの組み合わせで、最大24Mbpsでデータ送信が可能。「Wi-Fiの速度は速いが、つなぐのが難しい。逆に、従来のBluetoothは簡単に接続できるが、速度が遅い」(説明員)という問題を解決した新規格だという。ブロードコムでは、送受信のためのソフトウェアもセットにしたチップを提供しており、デモでは、撮った写真を一瞬で転送することができた。Bluetooth 3.0+HSで、音楽を複数端末でシェアするデモも行われた。最大4台までをサポートしており、端末をBluetoothヘッドホンの代わりにすることが可能となる。

接続が簡単でデータ転送は高速複数の端末で音楽を共有することもできる

 また、「Wi-FiとBluetoothの通信を両立させるチップ」(説明員)の「BCM4329」を出品。「同じ2.4GHz帯のため、両者は干渉を起こしやすいが、中の信号処理でそれを回避した」(説明員)というのが特徴だ。このチップはすでに出荷されており、アップルのiPadや、グーグルのNexus Oneなど、多くのスマートフォンがこのチップを採用しているそうだ。

「BCM4329」のチップセット同社のチップを採用した端末

 Bluetooth以外では、Androidのリファレンスデザインの「Persona Tablet」なども展示されていた。

Androidタブレットのレファレンスデザイン

(石野 純也)

2010/2/19/ 12:33