【IFA2018】

レノボ、Yoga Book後継機やSnapdragon搭載PCなどを発表

スマートホーム関連機器も3製品披露

 レノボは、8月30日(現地時間)に、ドイツ・ベルリンで開幕した「IFA 2018」に合わせ、「Yoga Book」の後継機にあたる「Yoga Book C930」を発表した。同モデルは6月にインテルのイベントでティザー的に紹介されていたPCになる。また、Windows on SnapdragonのPCで、25時間以上のビデオ再生を実現した「Yoga C630 WOS」も披露している。

キーボード側にE-Inkを採用したレノボの「Yoga Book C930」

Yoga Book後継機やSnapdragon 850搭載PCなどを発表

 Yoga Bookは、ディスプレイが回転する“Yoga”機構を採用したモデルで、2016年のIFAで発表された。最大の特徴は物理的に押下するキーボードの代わりに、タッチパッドを搭載したところだ。キーボード利用時にはタッチパッド部分に光でキーが表示される。この部分をペン入力に利用することもできた。OSはAndroidとWindowsの2つから選択でき、日本でも発売された。

 これに対し、新モデルとなるYoga Bookはメインの液晶ディスプレイに加えて、キーボード側にE-Inkのディスプレイを採用。初代Yoga Bookと同様、電子ペーパー側をキーボードとして利用できるだけでなく、電子ペーパの特性を生かし、PDFファイルや電子書籍のデータを表示させることが可能になった。

E-Inkのディスプレイには、キーボードや電子書籍などを表示できる

 E-Inkを採用したことで、キーボード部分も進化。先代のYoga Bookではキーボード部分を光らせるだけだったが、E-Inkは表示内容を書き換え可能なことから、あたかもキーボードが押されているかのようなアニメーションが加えられている。解像度の問題もあって、さすがに物理的なキーボードと同じには見えないが、触覚でのフィードバックも相まって、リアルさは増している印象だ。ソフトウェアでキーボードの多言語対応ができるのも、この仕組みのメリットだという。

キーが沈むようなエフェクトがかかり、触覚へのフィードバックと相まって、物理キーを押したようにも見える

 スペックも大きく向上しており、CPUには第7世代のインテル「Core i5」または「Core m3」を採用。スピーカーはDolby ATMOSに対応する。ただし、OSはWindows 10のみで、Androidバージョンの発売は見送られた。レノボの担当者によると、初代Yoga Bookで2つのOSを比較したとき、「Windwos版の方が、売れ行きがかなりよかった」ためだという。ディスプレイサイズは初代と同じ10.8インチで、770gと持ち運びやすいスペックに仕上がっている。

主なスペック

Snapdragon搭載PC「Yoga C630 WOS」

 スマートフォンの技術を生かした端末としては、チップセットに 850を採用した「Yoga C630 WOS」をラインナップしている。同モデルはSnapdragonの省電力性能を生かし、ビデオ再生時間で25時間以上を実現。常時接続が可能な点もSnapdragonを採用したメリットで、LTEも利用可能。下り最大1.2Gbpsの「LTE Advanced Pro」に対応する。

Snapdragon 850を搭載した「Yoga C630 WOS」を披露

 Yogaの名称を冠していることからも分かるように、このモデルもディスプレイが360度回してキーボードと背中合わせになり、タブレットとしても利用できる。アクティブ方式のペン入力もサポート。ディスプレイは13インチだ。

「Yoga C630 WOS」の主なスペック。25時間以上のビデオ再生が可能と、バッテリー駆動時間に優れる

 このほか、レノボはWindows搭載PCとして「ThinkPad X1 Extreme」「Yoga C930」「Yoga S730」を発表。Chromebookも「Yoga Chromebook C630」「Lenovo C330 Chromebook」「Lenovo S330 Chromebook」と3機種を発表している。

スマートディスプレイのエコシステムも拡大

 レノボは、1月に米ラスベガスで開催された「CES」で、GoogleのIoT向けOS「Android Things」を搭載したスマートディスプレイ「Lenovo Smart Display」を発表していたが、このエコシステムを拡大する取り組みも発表した。

 スマートディスプレイとは、「Google Home」などのスマートスピーカーにディスプレイがついた製品のこと。声で話しかけると結果を音声だけでなく、画面上にも表示してくれるため、レシピなどの情報量が多い調べ物をするときや、YouTubeなどの動画を見たいときに役立つ製品だ。

レノボは、スマートディスプレイをハブにしたエコシステムを拡大していく方針
スマートスピーカーからスマートディスプレイへの進化は、まるでラジオがテレビに置き換わったときのようだという

 日本では、AmazonがAlexaを搭載した「Amazon Echo Spot」を発売したが、ライバルともいえるGoogle アシスタントを搭載したスマートディスプレイ製品は市場に投入されていない。

 このスマートディスプレイのエコシステムを拡大する目的で、レノボは3つの製品を投入する。発表されたのは、Wi-Fi経由で家電をコントロールするための「Lenovo Smart Plug」と、調光やオン・オフが可能な電球の「Lenovo Smart Bulb」、不在時に家の中を見守るための「Lenovo Smart Camera」。

スマートホーム関連の3製品
子どもやペットの見守りに使える「Lenovo Smart Camera」
既存の電化製品の電源オン・オフをコントロールできる「Smart Plug」
音声やアプリで調光が可能な「Smart Bulb」

 レノボによると、これらは、Lenovo Smart Displayをハブとして動作するほか、スマートフォンの「Lenovo Link App」経由で操作することも可能だという。音声操作はGoogleアシスタントのほか、AmazonのAlexaにも対応する。

これらの製品は、レノボの「Lenovo Link App」でつながっていくという