【IFA2012】
Ascendシリーズを展示するファーウェイ


中央のオブジェが色とりどりに光るファーウェイブース

 中国ファーウェイのブースには、30日(現地時間)に発表されたAscendシリーズの新端末が並べられていた。発表済みの「Ascend D1 Quad XL」の実機にも、触ることができた。

 「Ascend Y200 Pro」は、若年層をターゲットにしたコンパクトなモデル。3.5インチのディスプレイを採用し、CPUは800MHz駆動となる。グローバルではすでに「Ascend Y200」というモデルが発売されているが、この機種との大きな違いは「OSのバージョン」(説明員)とのこと。OSは「Ascend Y200 Pro」がAndroid 4.0なのに対し、「Ascend Y200」はAndroid 2.3となる。エントリー向けのモデルとあってか、UI(ユーザーインターフェイス)にもあまり手が加えられていない。


コンパクト端末の「Ascend Y200 Pro」UIはAndroid 4.0標準に近いが、アプリ一覧の並べ替えが可能

 ミドルレンジの「Ascend G600」と「Ascend G330」も展示されていた。前者はデュアルコア1.2GHz駆動のチップを搭載し、ディスプレイは4.5インチ。後者の「Ascend G330」は1GHz駆動のデュアルコアでディスプレイは4インチと、スペックの差別化が図られている。ファーウェイでは「Ascend」を「Y」「G」「P」「D」の4つに区分しているが、同じシリーズの場合、型番が大きな方がより高性能になるルールのようだ。

ミドルレンジの「Ascend G600」。こちらのUIは通知エリアにボタンを備えるなど、カスタマイズがされている「Ascend G600」よりややスペックを抑えた「Ascend G330」

 また、Mobile World Congressで発表された「Ascend D1 Quad XL」を出展。自社製のクアッドコアチップを内蔵し、UIも他のラインとは異なり3Dエフェクトがかかるものを採用している。ディスプレイは4.5インチ、8メガピクセルの裏面照射型CMOSセンサーなどを搭載するなど、ハイエンドモデルと呼ぶにふさわしいスペックを備える。

 発売済みの「Ascend P1」には、ファーウェイが新たに投入する「Emotion UI」が導入されていた。「Emotion UI」はAndroidの基本となるアプリ一覧の画面を廃し、iOSのように単一のホーム画面を採用したUIとなる。シーン別に設定を変える機能や、テーマ設定なども搭載する。

クアッドコア搭載の「Ascend D1 Quad XL」。ホーム画面のスクロール時に3Dのエフェクトがかかる発売済みの「Ascend P1」には、「Emotion UI」がインストールされていた
シーンごとの設定や、テーマの変更などが可能
軽量なタブレット端末「Media Pad 7 Lite」

 タブレットは30日(現地時間)に発表された「MediaPad Lite」が展示されていたが、残念ながら取材時には電源が入らなかった。こちらは、昨年発売された「Media Pad」の重量を軽くしたもので、ディスプレイは7インチ。OSにはAndroid 4.0を採用する。





(石野 純也)

2012/9/3 15:40